医療用語集
「固定残業代」とは

固定残業代 こていざんぎょうだい

【固定残業代の定義と基本的な考え方】

固定残業代(みなし残業代)とは、実際の残業時間の有無にかかわらず、あらかじめ決められた一定時間分の残業手当を、月給の中に含めて支払う賃金制度です。基本的な考え方は、毎月の給与計算を簡素化し、従業員にとっても「効率的に仕事を終えても一定の収入が保証される」という動機付けにあります。ただし、これは残業を無制限にさせるための制度ではなく、あらかじめ設定した時間を超えて残業が発生した場合には、その差額を別途支払う義務がある「最低保証」の性質を持つものです。

【労務管理と採用ブランディングにおける活用場面と運用の注意点】

固定残業代が実務上で重要となる場面は、求人票での条件提示と、繁忙期・閑散期の差が激しいクリニックの収支安定化です。運用の際の注意点は、法的な「明示義務」を厳格に守ることにあります。よくある誤解として「基本給の中に残業代が含まれていると言えば済む」と思われがちですが、実際には基本給と固定残業代の金額、および想定される残業時間を雇用契約書で明確に区分していなければ、制度自体が無効とされ、過去に遡って未払い残業代を請求されるリスクがあります。また、求人サイト等でも「固定残業代を除いた基本給」を正しく記載しないと、不当な求人とみなされる恐れがあるため注意が必要です。

【フルスイングによる「クリーンな労務環境」と「採用力向上」の支援】

株式会社フルスイングでは、固定残業代を単なるコスト削減の手段ではなく、スタッフが安心して働ける「透明性の高い組織づくり」のツールとして最適化する支援を行っています。私たちのコンサルティングは、単なる規程の作成にとどまらず、特定のエリアにおける競合他院の給与水準を分析し、優秀な人材を引きつけるための「納得感のある賃金体系」を提案します。例えば、開業支援の段階から、勤怠管理システムと連動して残業時間を可視化し、設定時間を超えた場合の支給漏れを防ぐコンプライアンス体制をプロデュースします。関連会社である医療法人の運営実績に基づき、どのような説明を行えばスタッフが制度を前向きに捉え、生産性の向上に繋がったかという、現場発のマネジメントノウハウを提供できるのがフルスイングの強みです。現場の視点を持ち、労務リスクを「強固な信頼関係」に変えることで、持続可能なクリニック運営を強力にバックアップいたします。

監修医師 坂口海雲

監修医師

坂口さかぐち海雲みくも

大阪市立大学医学部卒業。循環器内科医として「病気を治すこと」と「患者さんを幸せにすること」の両立を志し、2016年に福島吉野スマイル内科・循環器内科を開院。患者様が心からの笑顔になれる医療を目指し、日々精進しています。