医療用語集
「テナント料」とは

テナント料 てなんとりょう

【テナント料の定義と基本的な仕組み】

テナント料とは、ビルや商業施設などの建物の一部を賃借してクリニックを運営する際に、貸主(オーナー)に対して支払う賃料(家賃)のことです。基本的な考え方は、診療を行うための「空間」と、患者さんが来院しやすい「立地」を確保するための固定費として捉えられます。一般的には、月額の純賃料に加え、共用部の維持管理に充てられる「共益費(管理費)」、さらに看板使用料や駐車場代などが含まれることもあります。医療機関の場合、一度入居すると長期間にわたって診療を継続することが前提となるため、経営の損益分岐点を左右する最も重要なコストの一つであり、慎重な適正価格の見極めが求められます。

【物件選定における判断基準と運用の注意点】

テナント料が経営上の論点となる場面は、物件選定時の「立地とコストのバランス」の検討や、契約更新時の賃料交渉です。運用の際の注意点としては、単に「金額が安い」だけで選ばないことです。坪単価が低くても、視認性が悪かったり、バリアフリー対応のための追加工事が必要だったりすれば、結果として集患コストや初期費用が膨らみ、経営を圧迫します。よくある誤解として「テナント料は売上の10%以下なら適正」といった一律の指標を信じ込みがちですが、実際には診療科目(内科、精神科、美容皮膚科など)によって、必要な面積や期待できる利益率が異なるため、自院の事業計画に照らした個別具体的なシミュレーションが不可欠です。また、フリーレント(一定期間の賃料無料)の交渉や、将来的な周辺環境の変化(競合の参入など)を織り込んだ契約内容の確認も重要となります。

【フルスイングによる物件戦略と財務健全化の支援】

株式会社フルスイングでは、クリニックの収益性を最大化するため、適正なテナント料の評価と戦略的な物件選定を支援しています。私たちの開業支援コンサルティングは、単なる不動産紹介にとどまらず、特定のエリアにおける診療圏調査データに基づき、「その家賃を払って十分な利益が出るか」をシビアに判定します。例えば、一見高額に見える駅前物件であっても、高い広告宣伝効果(看板効果)によってトータルの集患コストが抑えられる場合は、戦略的に入居を提案することもあります。関連会社である医療法人の運営実績に基づき、貸主との契約交渉の進め方や、隠れた維持コストを見抜く実務的なノウハウを提供できるのがフルスイングの強みです。現場の視点を持ち、固定費を「重荷」ではなく「収益を生む投資」に変えるアプローチにより、安定したクリニック運営を強力にバックアップいたします。

監修医師 坂口海雲

監修医師

坂口さかぐち海雲みくも

大阪市立大学医学部卒業。循環器内科医として「病気を治すこと」と「患者さんを幸せにすること」の両立を志し、2016年に福島吉野スマイル内科・循環器内科を開院。患者様が心からの笑顔になれる医療を目指し、日々精進しています。

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