医療用語集
「試用期間」とは

試用期間 しようきかん

【試用期間の定義と基本的な考え方】

試用期間とは、本採用を前提として、新しく雇用したスタッフの適性や能力、勤務態度などを見極めるために設けられる一定の猶予期間です。基本的な考え方は、短時間の面接だけでは判断しきれない「実際の業務遂行能力」や「クリニックの理念・既存スタッフとの相性」を確認し、ミスマッチによる早期離職や労務トラブルを未然に防ぐことにあります。一般的には3ヶ月から6ヶ月程度に設定されることが多く、この期間中は通常の雇用契約よりも広い範囲で「解約権」が留保されていますが、法的にはすでに雇用契約が成立している状態であることを忘れてはなりません。

【人材定着と労務リスク管理における活用場面と運用の注意点】

試用期間が実務上の鍵となる場面は、新規採用者の初期研修(オンボーディング)と、期待した能力との乖離が見られた際のアセスメントです。運用の際の注意点は、「いつでも自由にクビにできる」という誤解を避けることです。実際には、試用期間中であっても解雇には「客観的に合理的な理由」と「社会通念上の相当性」が必要であり、指導記録のない安易な解雇は不当解雇として訴訟リスクを招きます。また、開始から14日を超えて雇用した場合は、解雇予告手当の支払いが必要になる点にも留意が必要です。就業規則に期間の長さ、延長の可能性、本採用を拒否する場合の基準を明文化し、定期的な面談で本人にフィードバックを行う仕組みづくりが不可欠です。

【フルスイングによる「相思相愛のチーム」を創る組織構築支援】

株式会社フルスイングでは、試用期間を単なる「見定め期間」ではなく、スタッフがクリニックに馴染み、早期に戦力化するための「伴走期間」として最適化する支援を行っています。私たちのコンサルティングは、特定のエリアにおける採用難易度を考慮しつつ、優秀な人材が「ここで長く働きたい」と思えるような評価基準の見える化を提案します。例えば、開業支援の段階から、試用期間中の具体的な教育カリキュラム(OJT計画)や、院長先生とスタッフの認識のズレを解消するためのチェックリストをプロデュースします。関連会社である医療法人の運営実績に基づき、どのようなコミュニケーションがスタッフの不安を払拭し、本採用後の高いエンゲージメント(貢献意欲)に繋がったかという、現場発のマッチングノウハウを提供できるのがフルスイングの強みです。現場の視点を持ち、試用期間を「強固な信頼関係を築くための第一歩」に変えることで、持続可能なクリニック運営を強力にバックアップいたします。

監修医師 坂口海雲

監修医師

坂口さかぐち海雲みくも

大阪市立大学医学部卒業。循環器内科医として「病気を治すこと」と「患者さんを幸せにすること」の両立を志し、2016年に福島吉野スマイル内科・循環器内科を開院。患者様が心からの笑顔になれる医療を目指し、日々精進しています。