低用量ピルの値段の相場は?費用を抑えてピルを購入するコツもご紹介

低用量ピルの値段の相場は?費用を抑えてピルを購入するコツもご紹介
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生理周期の調整や避妊目的として利用されるピルですが、1ヵ月あたりどれくらいの費用がかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。高すぎない価格帯でピルを活用できるなら、検討したいという方もきっとおられるはず。

この記事では、主に生理周期や生理痛の緩和、ニキビの治療などに利用される「低用量ピル/超低用量ピル」について解説していきます。効果や値段の相場を種類別にまとめ、記事後半では安く購入するコツも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

低用量ピルの種類と値段相場

低用量ピルはもっともポピュラーなピルですが、種類は豊富にあり、それぞれ効果・副作用が変わってきます。

代表的な商品 値段相場(1ヵ月分)
第一世代のピル シンフェーズ
フリウェルLD/ULD
ルナベルLD/ULD
約2,800円
第二世代のピル トリキュラー
アンジュ
約2,800円
第三世代のピル マーベロン
ファボワール
約2,800円
第四世代のピル ヤーズ
ヤーズフレックス
約9,000円

世代によってさまざまな種類がありますね。

主に月経困難症の治療に使われる第四世代のピルは、値段が高いです。ただ、保険が適用されるケースも多く、その場合は3割負担で処方してもらうことができます。

保険適用は、月経困難症やPMSなどの場合に適用できる可能性があります(※詳しくは後述)。
では、各世代の特徴と値段相場を簡単に確認していきましょう。

第一世代のピルの特徴と値段相場

  • 経血量が少ない
  • 生理痛の緩和に向いている

第一世代のピルには、主に「ノルエチステロン」と呼ばれる黄体ホルモンが含まれています。どの商品にも排卵を抑える働きがあり、経血量を減らしたり、生理痛を緩和させる効果に期待できるのが大きな特徴です。

その一方で、後述する第二世代、第三世代のピルと比較すると、副作用が出やすいという傾向があります。シンフェーズは取り扱いのあるクリニックも多いですが、フリウェルやルナベルは取り扱いのない医院が多い印象です。

ピルの名称 値段相場 主な効果効能
シンフェーズ 2,500~3,500円 避妊目的
フリウェルLD/ULD※.※2 2,000~7,000円(保険適用時:2,500円) 月経困難症の治療
ルナベルLD/ULD※2 7,000~11,000円(保険適用時:3,000円) 月経困難症の治療
※フリウェルはルナベルのジェネリック医薬品
※2.ULDは超低用量ピル

第二世代のピルの特徴

第二世代のピルの特徴

  • 生理周期のコントロールに使える
  • 比較的副作用が少なめの傾向

第二世代のピルには、「レボノルゲストレル」と呼ばれる黄体ホルモンが配合されています。安定した生理周期を作りやすい特徴があり、生理不順に悩んでいる人や、生理周期が不規則のためプールの予定が立てられない人におすすめです。

生理周期のコントロールができるため、避妊目的として利用されることもあります。第一世代と比較すると副作用も比較的少なめであるため、トリキュラーと呼ばれる第二世代ピルは人気が高いです。

ピルの名称 値段相場 主な効果効能
トリキュラー 2,000~3,500円 避妊目的
アンジュ 2,300~3,300円 避妊目的
ラベルフィーユ※ 2,000~3,000円 避妊目的
ジェミーナ※2 2,000~40,000円(保険適用時:3,500円) 月経困難症・不妊症の治療
※ラベルフィーユはトリキュラーのジェネリック医薬品
※2.ジェミーナは超低用量ピル

第三世代のピルの特徴

第三世代のピルの特徴

  • 男性ホルモンを抑制する
  • 肌荒れやニキビの改善に期待できる

第三世代のピルには、「デソゲストレル」と呼ばれる黄体ホルモンが配合されています。

デソゲストレルには男性ホルモンを抑えるはたらきを持っており、それによって肌荒れやニキビの改善、多毛症の改善に期待できるのが特徴です。ピルの副作用で起こりやすい肌荒れやニキビの発現率も低くなっています。

第三世代のピルは開発されてそこまで時間が経っておらず、第一・第二世代が人気のため使われることもそこまで多くありません。症例も少なく、科学的根拠もまだないものの血栓症のリスクが他のピルと比較すると高いのでは?とも言われています。

ピルの名称 値段相場 主な効果効能
マーベロン 2,200~3,300円 肌荒れやニキビの改善
ファボワール※ 2,000~3,000円 肌荒れやニキビの改善
※ファボワールはマーベロンのジェネリック医薬品

第四世代のピルの特徴と値段相場

第四世代のピルの特徴と値段相場

  • ホルモン量の配合量が少ない
  • 副作用が比較的出にくい

第四世代のピルに含まれているのは、「ドロスピレノン」という黄体ホルモンです。

低用量ピルに含まれる黄体ホルモン量は30μg~50μgの間なのが基本ですが、第四世代ピルは30μgとホルモンの配合量が少なくなっています。このことから、第四世代のピルのことを「超低用量ピル」と呼ぶことも多いです。

超低用量ピルのメリットは、副作用が出にくいという点です。ホルモンバランス量が乖離しにくいため、不正出血や頭痛、吐き気などを比較的抑えることができます。それに加えて、ヤーズであれば抗ミネラルコルチコイド作用による「むくみ解消」にも期待ができます。

注意点としては、超低用量ピルで避妊することはできません。厳密に言うと、日本において避妊目的で超低用量ピルを服用することは認められていないのです。避妊目的では服用しないようにしましょう。

ピルの名称 値段相場 主な効果効能
ヤーズ 1,500~12,000円(保険適用時:2,000円) 月経困難症・子宮内膜症の治療
ヤーズフレックス※ 2,000~12,300円(保険適用時:2,000円) 月経困難症の治療
※ヤーズフレックスはヤーズのジェネリック医薬品

ピルは症状や希望に合わせて医師が処方します

ピルの種類やら第一世代やら一相性ピルやら、難しい単語が沢山出てきましたよね。実際にピルが処方される場合、医師と相談の上で決めることになりますから、安心してくださいね。

どのような症状に悩んでいるのかをカウンセリング時に伝えると、医師が最適なピルを提案してくれますよ^^

ピルを安く購入するためのポイント

ピルを安く購入するためのポイント
ピルは長く服用し続けるケースが多いですから、できるだけコスパ良く購入したいですよね。

そこでここからは、ピルを安く購入するポイントやコツについて解説していきます。どれも難しいものではありませんので、ぜひ参考にしてみてください。

①:月経困難症やPMSの治療なら保険診療で

もしも月経困難症やPMSの治療としてピルを検討されているのなら、保険適用となる可能性があります。3割負担でピルを処方してもらえますから、活用できるならした方がいいです。

保険適用を希望される場合は、オンラインクリニックではなく最寄りの産婦人科・婦人科を受診してください。

オンラインクリニックはスマホ1台あれば来院することなく処方してもらえて便利ですが、保険診療を行っていないクリニックがほとんど。逆に治療目的でピルを服用しないなら、オンラインクリニックの方がコスパに優れるので、上手く使い分けてみてください。

②:オンライン診療を利用する

現在、ピルの処方には医師の診断が必要になります。

昔は病院やクリニックにて対面診療するのが基本でしたが、最近では家で診察を受けられるオンライン診療に対応しているクリニックも増えています。スマホとネット環境さえあればどこでも受けられますので、利便性の良さから利用者も増加中です。

オンライン診療は、避妊や肌荒れの治療目的であれば対面診療よりも費用が安めとされています。カウンセリングや診療代、アフターケアが無料になっていることも多く、ピル代も比較的安いです。仮にピルの送料がかかったとしても、オンライン診療の方が安くなるでしょう。

ただし、オンライン診療では詳しい検査を行うことができません。アフターピルや月経移動用のピルなどであれば問題ありませんが、月経困難症や子宮内膜症などの改善にピルを服用する場合は、対面による検査を受けなくてはいけません。

③:診察料、送料が安いクリニックを選ぶ

オンラインクリニックでの診察を考えているのであれば、ピル代以外の費用について確認してください。カウンセリングは無料でできるのか、診察料や再診料はどのくらいかかるのか、ピルの送料は毎回かかるのか、などですね。

意外と見落としがちなのが、ピルの購入プランです。単月プランと定期プランを提供していることが多く、基本的に単月プランの方が1ヶ月あたりの料金は高く設定されています。ピルの服用目的によっては長期間服用することになりますので、定期プランと契約した方がお得です。

定期プランも長ければ長いほど安くなりますが、そこまで大きな差はないため医師と相談しながら決めると良いでしょう。送料に関しては、定期便だと無料というケースもあります。このように、純粋な薬代以外にも注目することをおすすめします。

④:こだわりがなければジェネリック医薬品も視野に

ピルの種類によっては、ジェネリック医薬品が提供されていることもあります。ジェネリック医薬品とは、先発医薬品(新薬)の独占販売が終わった後に作られた薬のことです。そのため後発医薬品とも呼ばれていますが、成分や効果効能はほぼ同じ。

先発医薬品との大きな違いは、ジェネリック医薬品の方が安く購入できるという点です。薬によってどのくらい安くなるかは異なりますが、ジェネリック医薬品の方が安全性が高くて安心という人もいます。そのため、コスパにこだわるならジェネリック医薬品も検討してみると良いでしょう。

⑤:支払い方法にも注目

オンライン診療の場合、支払い方法がいくつか存在しています。銀行振込、クレジットカード決済、コンビニ払い、代金引換などさまざまです。安さにこだわるのであれば、それぞれに発生してくる手数料も事前に確認してみましょう。

手数料がかからないものを選んだり、手数料が安いものを選ぶことが大事です。とくに銀行振込の場合、振込手数料はこちらが払うことになりますし、支払うために銀行に行かないといけないため利便性は良くありません。

治療目的であれば保険適用される場合も

保険適用となれば3割負担でピルを処方してもらえますが、保険適用されるパターンとされないパターン、どちらもあります。

どのような状態であればピルでも保険が適用になるのか、そもそも保険適用にならないピルの種類はどれなのか解説していきます。コスパ重視であれば、覚えておくと非常に便利です。

保険が適用される条件

低用量ピルが保険適用となる条件としては、次のようなものが挙げられます。

  • 保険診療を行っているクリニックで治療をすること
  • 病気の治療目的で服用すること
  • 医師が診断して病院から処方されること
  • 保険が適用されるピルを処方されること

最も重要なのは、「病気の治療目的でピルを服用することが認められる」という点です。どの病気だと適用されるかの最終判断は医師が行いますが、代表的なものだと月経困難症・子宮内膜症・月経前症候群(PMS)などがあります。

月経困難症:生理中に頭痛や吐き気、腰痛など不快な症状が複合的に起こること
子宮内膜症:子宮内にあるべき子宮内膜が剥がれたり、子宮外で増える症状のこと
月経前症候群(PMS):生理が始まる3~10日前になると腹痛やイライラ感など心身ともに悪くなる症状のこと

もしこの中に思い当たるものがあれば、医師の診察を受けてみましょう。もし病気だと認められ、治療薬としてピルが処方された場合は保険が適用されます。

逆に、避妊目的や肌荒れ・ニキビの改善などは治療目的ではないため保険は適用されません。すべて自己負担となってしまいます。

保険が適用されるピルとされないピル

上記のように、治療目的であれば保険が適用される可能性が高いと解説してきました。しかし、患者の中には医師に診られる前から「〇〇のピルを服用したい!」と思っている人もいるでしょう。ここからは、どの種類のピルであれば保険適用されるのか解説していきます。

保険が適用されるピル

保険が適用されるピルは、以下のようなものがあります。

  • ルナベル配合錠LD/ULD(第一世代)
  • フリウェル配合錠LD/ULD(第一世代)
  • ヤーズ(第四世代)など

これらのピルは、月経困難症や子宮内膜症などの改善に効果的な種類となっています。ルナベルとルナベルのジェネリック医薬品であるフリウェルには、ホルモン量が少なく安全性の高い超低用量ピルのULDという種類もあります。副作用が強く出た場合は、こちらを選ぶと良いでしょう。

ルナベルとフリウェルは、ピルの特徴や月経困難症の改善に効果的な部分などほとんど同じものとなっています。フリウェルの方が薬剤費としては抑えられますので、ジェネリック医薬品に抵抗がなくてコスパ重視の人はフリウェルの方がおすすめです。

ヤーズに関しては、そもそも超低用量ピルなので副作用が少ないものとなっています。含まれている黄体ホルモンも副作用が起きにくい合成ホルモンですので、上記の第一世代のピルが合わない人は検討してみてください。

保険が適用されないピルの種類

続いて、そもそも保険が適用されないピルについて解説していきます。

  • シンフェーズ(第一世代)
  • トリキュラー(第二世代)
  • マーベロン(第三世代)
  • ファボワール(第三世代)

これらのピルは、生理周期のコントロールだったり、ニキビなどの肌荒れ改善に効果的な種類となっています。そのため、保険を適用することはできません。安く服用したいのであれば、オンライン診療やマーベロンのジェネリック医薬品であるファボワールを選ぶことをおすすめします。

保険適用までの流れ

最後に、保険適用でピルを購入するまでの流れを簡単に解説していきます。

  1. 避妊目的や月経移動目的での服用でないことを確認する
  2. 月経困難症や月経前症候群(PMS)、子宮内膜症などの検査を医療機関で行う
  3. 医師を相談し、治療目的でピルの服用が決まれば処方せんを出してもらえる
  4. 指定された方法でピルを受け取る

最終的な判断は医師がするため、たとえ月経困難症や子宮内膜症などの治療目的で受診したとしても、ピルが確実に処方されるわけではありません。症状の内容によっては、他の薬が処方される可能性もあるのです。

オンライン診療の場合、仮に保険が適用される症状だったとしても、適用外になるケースがあります。医療機関によって異なりますので、気になる人は通院前に公式ホームページで確認してください。

オンラインでピルの処方が可能なクリニック

最後に、オンライン診療でピルの処方を行っているクリニックを3院紹介します。予約が取りやすかったり、カウンセリングの評判が良いところを紹介していますので、気になったクリニックがあればぜひカウンセリング予約してみてください。

メデリピル

取り扱いピル 低用量ピル:6種類
超低用量ピル:5種類
中用量ピル:1種類
アフターピル:2種類
診察料・再診料 0円~
配送料 無料~550円
診療時間 7:00~24:00
支払い方法 クレジットカード/Paidy/Amazon Pay/NP後払いなど

メデリピルは、予約から診察、薬の受け渡しまですべてLINEで行えるオンラインクリニックです。診察時間も夜24時までなので社会人の人でも予約しやすく、10代~30代の女性から支持を得ています。最短翌日にはピルが届きますので、すぐにでも服用したい方におすすめです。

取り扱っているピルは(超)低用量ピル、中用量ピル、アフターピルの4種類。超低用量ピルの取り扱いも多く、PMSの改善目的の人でも診察を受けやすくなっています。アフターピルは緊急性が強いので、LINEでパパッと予約から診察できるのは安心感がありますね。

料金は低用量ピルであれば初月無料、2ヵ月目以降は2,970円~となっています。低用量ピルの処方には診察料も無料、まとめて送ってもらうと送料も無料になるため、コスパも優れているといえるでしょう。すべてLINE上で手続きが終わるなど利便性にも長けています。

メデリピル公式サイトへ

スマルナ

取り扱いピル 低用量ピル:5種類
超低用量ピル:5種類
中用量ピル:1種類
アフターピル:2種類
診察料・再診料 1,500円
配送料 無料(お薬代に含まれる)
診療時間 担当医師により変動
※受付は24時間365日対応
支払い方法 クレジットカード/NP後払い/銀行振込

スマルナは、オンラインピル処方の専門サービスとして、100万ダウンロードを超えた人気アプリです。

24時間365日、いつでも医師や薬剤師に無料相談ができるため、急ぎでピルを処方してもらいたい時だけでなく、生理の悩みやお薬の不安がある時でも、気兼ねなく相談ができます。

医師とのオンライン診療は、アプリを利用してビデオ通話で行うか、チャットのやり取りで行います。医師と顔を合わすのが苦手な方やスキマ時間に携帯を触ってピルを処方してもらいたい方におすすめ!

低用量ピルは1シートあたり2,380円が通常価格ですが、今なら期間限定で1,963円から処方してもらえるため、相場よりかなり安くコスパに優れています。取り扱っている種類も豊富なので、ぜひ検討してみてください。

アプリのインストールはこちら

クリニックフォア

取り扱いピル 低用量ピル:7種類
中用量ピル:2種類
アフターピル:2種類
診察料・再診料 1,650円
配送料 550円
診療時間 平日:8:00~20:30(土日も対応)
支払い方法 クレジットカード/GMO後払い/代金引換

クリニックフォアは、これまでに300万件以上の診療実績を持つ美容クリニックです。対面診療、オンライン診療どちらにも対応しており、オンライン診療のクオリティが高いと評判です。ピル以外で気になる症状があった場合でも、クリニックフォアでは気軽に相談できます。

取り扱っているピルは低用量ピル、中用量ピル、アフターピルとなっています。アフターピルを提供しているクリニックは限られていますので、避妊失敗などの緊急時でも安心です。低用量ピルの種類も人気どころが集まっていますので、医師と相談しながらピルを選べます。

15時までに決済が完了すれば、最短当日発送にも対応しているため翌日から服用を始められます。医師のカウンセリングも口コミで高い評価を得ていますし、薬の配送もシンプルな封筒が使われているため、中身がピルだと分かりにくい工夫がされています。

料金は定期配送にすれば31%OFFとなるため、低用量ピルを1ヶ月あたり2,255円~で始めることができます。診察料+配送料がかかってしまいますが、支払い方法は豊富です。後払いや代金引換にも対応していますので、すぐにお金を用意する必要もありません。

公式サイトへ

個人輸入によるピルの購入は危険!

個人輸入によるピルの購入は危険!
Googleで「ピル 安い 通販」といったキーワードで検索した場合、極端に価格が安いピルが表示されることがありますが、これらは個人輸入と呼ばれ、海外からの取り寄せになります。

この個人輸入ですが、安全性やさまざまなリスクを考えるとおすすめできません。安さだけで通販してしまう人がいますが、ここでは個人輸入によるピルの怖さについて解説していきます。

偽物が紛れているリスク

海外から個人輸入する場合、本当にその薬が本物なのか確かめる術はありません。実際に届いた薬を見たとしても、外見だけでは本物だと見極めることは不可能です。本物だと信じていたけど、ただのサプリだった…ということも。

そして、最悪のケースになると命を落としてしまう危険性まであります。それが、「ピルの有効成分は含まれているが、身体に害を与える成分も含まれていた」というケースです。せっかく安く購入したとしても、身体に有害物質を入れていたなんて考えたくもありませんよね。

このケースでやっかいなのが、ピルとしての効果はちゃんと出てしまうという点です。避妊効果もあったし、月経もきちんと来ているから本物だと思って飲み続けてしまいます。しかし、身体に入れた有害物質が健康被害に直結するのは数年後…なんてこともあり得るのです。

有害物質は子どもにも影響する可能性が

偽物のピルに含まれがちな有害物質としては、「水銀・ヒ素・カドミウム」のような重金属に分類されるものがあります。有名どころだと四大公害病と呼ばれたイタイイタイ病はカドミウム、水俣病はメチル水銀が原因で発生しています。

最も怖いのは、こういった物質は体内で蓄積されていき、胎盤を通ってしまうという点です。実際、重金属が原因で胎児が奇形になってしまったという例も報告されています。自分の身体だけでなく、将来のわが子のためにも個人輸入というリスクは負わないようにしましょう。

偽物という確率は意外と高い

日本国内で製造されている薬であれば偽物という可能性は極めて低いですが、海外では偽物の薬が大問題となっているのです。厚生労働省のページでは、以下のようなことが記載されています。

世界の多くの地域でニセ薬が問題となっています。ニセ薬を買ってしまう可能性は、アフリカ、アジア、そしてラテンアメリカの特定の地域では実に30%以上にもなるとされています。また、ニセではないものの効果の薄い医薬品も出回っています。
引用:厚生労働省検疫所

海外で30%以上の偽物が流通しているということは、海外から個人輸入したら偽物が流れ込んでくる可能性が高いですよね。3回に1回は偽物と考えたら恐怖でしかありません。

個人輸入だと「医薬品副作用被害救済制度」も適用されない

医薬品副作用被害救済制度とは、簡単に言うと、「日本国内にある正式な製薬会社が作った薬を用法用量守って飲んだにも関わらず、何かトラブルが起こった際には国からの救済を受けられますよ!」というものです。医療費などの給付もあるため、迅速なトラブル解決に向かうことができます。

しかし、これは日本国内の認められている薬のみに適用される制度です。つまり、個人輸入した薬を飲んで副作用などのトラブルになったとしても、この制度を適用させることはできません。トラブルの原因などを究明するにも時間がかかりますので、その分だけ苦しみが続いてしまうのです。

代行業者はあくまで代行するだけ

個人輸入で検索すると、「薬の個人輸入を代行します!」みたいなサイトがいくつか出てきます。業者が代行してくれるなら安心…というわけではありません。彼らは、あくまで代行するだけです。商品を受け取り、それを配送すれば仕事は終わりです。

本物の薬かどうかなんて分かりませんし、なにか補償がある訳でもありません。何かトラブルになっても「弊社は代行しただけです」となる可能性が高いです。業者は善意ではなく、儲かるためにやっていると思って利用しないようにしましょう。

まとめ

今回の記事をまとめると以下のようになります。

  • 低用量ピルは1ヶ月あたり2,000円~で始めることができる
  • ピルの種類によって使い道が異なる
  • 医師が診断して処方するピルを決める
  • 病気の治療であれば保険が適用されることもある
  • 個人輸入は危険性が高いため利用しない

ピルは高いイメージを持っている人も多いですが、利用目的やピルの種類によっては1ヶ月あたり2,000円~始められることが分かりましたね。

自分がどのピルを服用すべきか分からくて諦めていた人も、実際は医師が処方するピルを決定するので安心して診察を受けてみてください。コスパ重視や、第三者にバレたくない人は、ぜひオンラインクリニックの利用も検討してみましょう。