コレステロールが高いと認知症や寝たきりになりやすくなります
どうしてコレステロールが高いといけないのか、わかりやすく解説
脂質異常症の専門家が、あなたと一緒にお薬を見直します。 ご相談は無料ですので、ぜひ下記までご連絡を。
悪玉コレステロールが高いのを放っておくと認知症や寝たきりになりやすいって知ってましたか?
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善玉コレステロール(HDL)VS 悪玉コレステロール(LDL)
脂質異常症といってもいろいろなタイプ(種類)が存在します。
その中でも、一番問題になるのは悪玉コレステロール(LDL)が多いタイプの脂質異常症です。
血管のごみ LDL
なぜ、LDLが高いといけないのか?
その答えは、動脈硬化を引き起こすからです。LDLは血管の中にごみのかすのように、だんだんとへばりついていきます。へばりつかれた血管は、中が狭くなり、壁も硬くなってきます。この現象は動脈にしか起こらないので、「動脈硬化」と呼ばれています。
怖い合併症
では、なぜ動脈硬化がいけないのでしょう?
それは、動脈硬化は認知症や寝たきりなどを発症させる危険因子だからです。つまり、動脈硬化を放っておくと健康な寿命を失うのです。
あなたが悪いんじゃない
何とかならないのでしょうか?
LDLが高いのは果たして自分のせいだけなのでしょうか?
以前は、卵を食べてはいけないというようなことも言われていました。ただ、食事由来のLDLは20%しかありません。残りの80%は肝臓で合成されるのです。これが、痩せていてもLDLが高い人がいたり、閉経を機にLDLが上昇する理由です。つまり、LDLが高い原因の大部分は遺伝や加齢によるものなのです。ではどうすればいいのか?
薬物治療
薬は一生飲み続けないといけないの?
残念ながら、現代の医療水準では答えはYesです。最近の薬は非常に効果がいいので、LDLを下げることは比較的容易です。ただ、LDLを下げただけで、年齢が若返ったわけでも、遺伝子を取り換えたわけでもないのです。つまり、原因の根本は治すことができないのです。
メリットとデメリット
全てのことにはメリットとデメリットがあります。
メリット
- 認知症や寝たきりになるのを防ぐことができる
- 心筋梗塞など突然死を防ぐことができる
- 血管を若々しく保つことができる
デメリット
- 副作用
- 面倒くさい
- お金がかかる
- 実感できない
1%以下に副作用が出ることがあります。また、毎日薬を飲むのは面倒くさいですし、お金もかかります(1日20-30円)。そして一番大きなデメリットとしては、LDLが下がっても実感できないということでしょう。
つまり、LDLが下がっても、寝起きがよくなったり、晩御飯がおいしくなったり、100m走のタイムが良くなったりするわけではないのです。得られるメリットは、健康な寿命が増えるという、なかなか実感の難しいことだけです。
ただ、動脈硬化の専門家の立場から言わせていただくと、LDLが160より高い人は薬を飲む価値が十分にあると思います。LDLが高い方は一度ご相談ください。