糖尿病って実はすごく怖い病気なんです
糖尿病ってどんな病気?
糖尿病は、血液の中の糖分(血糖値)が多くなってしまう病気です。原因は様々ありますが、生活習慣の悪化からくる糖分のとりすぎです。膵臓からはインスリンという物質が出ていて、取り過ぎた糖分を下げる働きがあります。ただ、長年糖分を取り過ぎていると、膵臓がつかれてきてインスリンをあまり出せなくなります。そして最後には、血糖値を下げるだけの十分なインスリンを作れなくなって、血糖値が上がってしまうのです。
糖尿病は血管を悪くします
血糖値が高いことそのものは、何も怖いことはありません。問題は、血糖値が高いと血管が悪くなることなのです。なぜ血糖値が高いと、血管が悪くなるのか。それは、血液の中の糖分が血管の内側の壁と化学反応をして、血管が固くなるからです。実は、糖分はとても反応性が高く、いろいろな物質と引っ付いてダメにしてしまいます。一番有名なのが、ヘモグロビン(酸素を運ぶための物質です)と引っ付いてHbA1c(ヘモグロビンA1c)という物質に変化することです。だから、糖尿病がどれぐらい悪いのかを調べるときに、HbA1cを調べるんですね。
血管が悪くなると、認知症や寝たきりになりやすかったり、心筋梗塞や脳梗塞など命にかかわる病気の危険が増えます。糖尿病が悪いまま放っておくと健康寿命が10年も短くなるというデータもあります。1日も早く糖尿病を治療することが大切です。
糖尿病の治療法
では、糖尿病を治すためにはどうすればいいのでしょうか。まずは、ダイエットです。血糖値を下げるためには、食事からとる糖分を少なくする必要があります。そして次に大切なのが、筋肉トレーニングです。筋肉の量が多いと、インスリンの効果が高まり血糖値が下がりやすくなります。ただ、すぐにダイエットや筋肉トレーニングといっても効果が出るわけではなく、お薬も併用しながら治療をするというのがほとんどです。
薬はやめることができるの?
もちろんやめることができますし、治療もお薬を飲まなくても血糖値を下げることを目標にします。ただ、そのためには食生活の改善、ダイエット、筋肉トレーニングが欠かせません。少しずつ着実に、お薬の量を減らしていくのがコツです。
木曜日午前は糖尿病専門外来
当院の園山医師は糖尿病の専門家です。健康診断で糖尿病と言われた、なかなか糖尿病がよくならない、お薬を変えたい、減らしたいなど、どのような相談も可能です。ぜひ、木曜日午前の糖尿病専門外来をご利用ください。よろしくお願いします。