【定義】
診療を求めてきた患者さんがいれば、正当な理由がない限り、その診療を拒んではいけないという、医師法という法律で定められた医師の最も基本的な義務です。
【説明】
「患者さんが病気で困っている」という状況で、医師が「面倒だから」「忙しいから」といった理由で診察を断ることはできません。ただし、「正当な理由」があれば拒否できます。例えば、「専門外の病気で手に負えない場合」「急患対応中で他の患者さんを診る物理的な余裕がない場合」などがこれにあたります。開業医にとって、「断れる理由」と「断れない義務」の線引きを理解しておくことは、医療安全管理とトラブル対応において非常に重要です。