AGA治療の効果はいつ頃から出て、いつまで続く?服用を止めた場合も徹底解説

AGA治療の効果はいつ頃から出て、いつまで続く?服用を止めた場合も徹底解説

本当にAGA治療をして効果が出るのか不安な方、AGA治療を実際に始めてみたけど、いつ頃から毛が増えていくのか気になっている方は多いのではないでしょうか。私もAGAクリニックで治療するまでは不安で仕方がなかったです。

この記事では、AGA治療の効果が出るまでの流れと、もし途中で治療を止めてしまった場合のデメリットについて分かりやすくまとめていますので、AGA治療の効果について気になっている方は参考にしてください。

AGA治療で効果が出るまでの期間・流れ

AGA治療で効果が出るまでの期間・流れ
まずは、AGA治療を始めてどのくらいで効果が現れるのか、そして薄毛が目立たなくなるにはどのくらいの期間がかかるのか解説していきます。

ここでは一般的な期間と流れを解説していますが、実際はAGAの進行状態や服用するAGA治療薬の種類によって個人差があります。あくまで一つの目安ご参考にしてください。

1ヵ月目:とくに大きな変化はなし

1ヶ月目は、発毛に関してはとくに大きな変化はありません。使用する治療薬などにもよりますが、おそらく発毛を実感することはほとんどないでしょう。しかし、一つだけ大きな変化があります。それが「初期脱毛」と呼ばれる副作用です。

初期脱毛とは、主にミノキシジルを使用した場合に起こる副作用です。症状の名前のように、治療をスタートした際に起こる最初の脱毛症状となっています。中には治療1年後くらいに2回目の脱毛が起きることも。

抜ける量も個人差がありますが、人によってはこの世の終わりだ…というレベルで抜けることもあるため初期脱毛のことを理解しておく必要があるでしょう。シャンプーで100本、ドライヤーで30本、手ぐしで10本はザラかと思います。

初期脱毛とは

AGAになると、髪の毛が生え変わるヘアサイクルの中で成長期と呼ばれる部分が極端に短くなり、それによって早く退行期がきて抜け毛になってしまうのです。しかし、AGA治療を始めることによってヘアサイクルが調整され、髪の毛の成長が始まります。

つまり、強く元気な髪の毛が出てくるためには古い髪の毛をどかす必要があるのです。これが初期脱毛が起こる原理です。そのため、初期脱毛が起こったとしても焦ることはありません。むしろAGA治療薬の効果が出始めていると言えるのです。

初期脱毛で抜け毛が増えたことに驚き、自己判断で投薬を中止しないようにしてください。2ヵ月以上続く場合やどうしても不安なときは、クリニックに相談しましょう。

2~3ヵ月目:初期脱毛が落ち着き、毛量が増えてくる

2ヶ月目にもなると初期脱毛も落ち着いてきます。生え際からは産毛が少しずつ目立ち始め、発毛していることを実感できることが多いです。3ヶ月目には前頭部や頭頂部など、薄毛が気になる部位でも密度が濃くなるなどの変化が現れます。

4ヵ月目~5ヶ月目:毛が太くなり、毛量が増える

4ヶ月目~5ヶ月目には、毛が太くなって全体的にボリュームが出始めたと実感する人が多いです。親族の方や行きつけの美容室の人であれば、その毛の増え方に驚かれることも多いでしょう。

AGA治療の効果を母に伝えてみた

ちなみに、私がAGA治療を開始して5ヵ月ほど経ったときに母に送ったラインがこちらです。私と同じく女性でありながら薄毛である母は、私が送った頭の画像を見て、「私もしたい」と言っていました。

6ヵ月目~7ヶ月目:2回目の初期脱毛が起こる可能性がある

初期脱毛は決して1回で終わるとは限りません。ミノキシジル内服薬を服用し続けていると、1回目の初期脱毛後に成長した髪の毛が「さらに強い髪の毛に生え変わるため」に2回目の脱毛を行うことがあります。これが2回目の初期脱毛です。

実際2回目の初期脱毛が起こる時期というのは個人差があり、1年後という人もいればまったく起こらないという人もいます。ただ、治療薬を飲み続けていれば2回目の初期脱毛も自然と収まっていくため心配はいりません。

むしろ強い髪の毛に生え変わるんだ!というポジティブな考え方を持つと良いでしょう。

7ヶ月以降:ゆっくりと発毛していき、いずれピークを迎える

7ヶ月目以降にもなると、初期脱毛や多毛症のような副作用も落ち着きます。発毛も4ヶ月目~5ヶ月目のような劇的な変化は見られることはなく、ゆっくりと発毛していくことが多いです。

1年以上経過すると、それ以上髪の毛が増えることはなく、どちらかというとキープされていると感じることが多いでしょう。人によっては2~3回目の初期脱毛も起こり得るようですが、不安であればクリニックに相談してみて下さい。

※効果には個人差があります。

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薬を飲み続けると永遠に効果は続く?

AGAスキンクリニックの内服薬
AGA治療薬を飲み続けたとしても、発毛効果や抜け毛予防効果が永遠に続くのか疑問に感じる人もいると思います。結論から言うと、「効果は徐々に弱まっていく」です。では、なぜそのような結果になるのか解説していきます。

発毛効果は徐々に弱まっていく

AGA治療薬を飲み続けた場合、一般的には効果が徐々に弱くなっていくと言われています。例えば、髪の毛の維持を目的としたAGA治療薬プロペシアの場合、服用を開始してから数年程度で効果のピークを迎えるとされています。

どのくらいでピークを迎えるかは、AGA進行度(ハミルトン・ノーウッド分類)である程度分かります。

AGA進行別プロペシアの効果がピークを迎える時期

ステージⅠ(初期のAGA):5年以上
ステージⅡ(M型やO型の薄毛):4年後
ステージⅢ(ステージⅡがさらに進行):3年後
ステージⅣ(M型とO型薄毛が拡大)以上:2~3年後

ステージⅠのような自覚症状もほとんどない初期のAGAであれば、5年以上経たないと効果のピークを迎えることはできません。逆に、AGAが進行していればしているほどピークを迎える期間が短くなっていきます。

ここで知っておきたいポイントが、ピークを迎えると治療効果は横ばいになってしまうことです。

治療を続ける限り効果は続きますが、ピークを迎えたことで「去年まで凄い良い感じで実感できてたのに最近はほとんど変わらないな」という感覚に陥ることが多いです。もちろん実感できる効果には個人差がありますので、すべての人が同じとは限りません。

薬剤耐性は確認されていない

AGA治療薬の効果が弱くなるとよく言われるのが、「薬に対して耐性がついたことで効きにくくなった」というものです。確かに、睡眠薬などは使い続けると耐性がついて効きにくくなる場合もあります。しかし、AGA治療薬に関しては薬剤耐性が確認されていません。

例えば、AGA治療薬の定番であるプロペシアは1997年からアメリカで発売され、20年以上経った現在までに薬剤耐性ができたいという報告はありません。日本でも2005年に承認され、今まで多くの人に処方されていますが、こちらも報告がないのです。

その他のミノキシジルやザガーロなどでも薬剤耐性がついたという事実はありません。だからと言って薬剤耐性ががまったくないという事実もまたないのです。とくにザガーロは新しい医薬品となっていますので、今後の研究次第では薬剤耐性について何か分かるかもしれません。

髪の毛の生え変わりも限界はある

髪の毛は無限に生え変わるわけではありません。個人差はありますが、人生で生え変わる回数というのは決まっているのです。通常であれば、3年~5年くらいの周期で髪の毛は生え変わりますが、平均して20回ほどしか生え変わりません。

しかし、AGAが進行すると1年にも満たないペースで生え変わってしまいます。それだけ生え変わりのストックを消費しているのです。そのため、AGAの進行を放置していた人がAGA治療薬を使い続けたとしても、生え変わりのストックが無くなっていることが原因で発毛しなくなることも考えられます。

AGAを発症した人は1年で抜け落ちると考えると、20年で全てのストックを使い切ってしまいます。その毛根はもう何をしても毛は生まれてこない…ということです。

途中でAGA治療薬の服用を止めるとどうなる?

途中でAGA治療薬の服用を止めた場合に起きうる症状
まず結論から言うと、AGA治療薬の服用を途中で止めてしまうと「ゆっくりと元の状態に戻っていき、いずれ完全に元に戻る」という結果になります。悪い言い方をしてしまうと、AGA治療には終わりがないということです。では、なぜ途中で止めると元に戻ってしまうのでしょうか。

その答えは、「AGA治療薬で根本的な部分は完治できないから」です。AGAというのは、ヘアサイクルの成長期が極端に短くなることで抜け毛が増えてしまう脱毛症です。この成長期は短くなるというのは男性ホルモンや、遺伝による影響が大きいと言われています。

AGA治療薬は新しく髪の毛を生やしたり、抜け毛を予防する効果には期待できますが、決して男性ホルモンの分泌をAGAになる前の状態に戻していく効果や遺伝を組み替えるような効果はないのです。

つまり、AGA治療薬を止めるとホルモンバランスは再び乱れ、AGAは徐々に進行していってしまいます。体内にある薬が抜けるまでは約6ヵ月必要と言われていますので、6ヵ月経つと進行が再開すると思ってください。

AGAにリバウンドはない

「AGA治療薬を止めるとリバウンドして以前よりも抜け毛が増える」というイメージを持っている人も一定数いますが、AGAにおいてリバウンドという概念はありません。

あくまで元に戻っていくだけですので、ダイエットのようなリバウンドは起こらないので安心してください。

減薬をすることもできる

AGA治療薬の服用を止めると少しずつ元に戻っていきますが、すべて止めるのではなく「減薬する」という選択肢も検討してみましょう。減薬のタイミングや方法は人それぞれありますが、おすすめのタイミングと方法は以下のようなものがあります。

①発毛できたから維持する方針に変更する
AGA治療薬の中で発毛効果に期待できるのはミノキシジル内服薬・外用薬です。内服薬は効果に期待できるものの副作用が発現する可能性が高く、使用するには医師の診断が必要になります。一方フィナステリドは髪の毛の維持を目的とした治療薬で、副作用が発現する確率も低いです。

そのため、もしAGA治療のスタートがミノキシジルを使った発毛プランだった場合、満足いくまで発毛したらフィナステリドに変更して髪の毛の維持を目的に進めていくのも一つの手です。こうすれば副作用の確率も減りますし、AGAの進行も抑えることができます。

②自毛植毛も検討する
もしミノキシジル内服薬やフィナステリドを併用してもまったくAGAの改善が感じられない場合、どちらの薬も止めて自毛植毛を検討してみるのも手です。これであれば薬による副作用が発現する可能性も無くなります。ただし、自毛植毛は非常に高額なので最終手段として頭に入れておきましょう。

自己判断で治療を中断するのは推奨できない

AGA治療を始めて効果を実感してしまうと、そこで満足して自己判断で中断してしまう人がいます。AGA治療は費用もかかるため「効果が出たのであれば中断したい!」という気持ちも分かりますが、自己判断で治療を中断した場合、ほとんどの人が再び薄毛になっているのです。

基本的に、AGA治療の中断や治療内容の変更は医師と相談した上で医師が判断します。満足いく結果になったのか、髪の毛の維持治療に変更するのか、今の薬を止めて他の薬にするのかなどの判断は医師に任せるようにしましょう。

中断を考えるタイミング

AGA治療は中断することで徐々に元に戻っていきますが、一定のタイミングで中断することも検討しなくてはいけません。

①1年以上続けて効果が得られなかった場合
もし1年間AGA治療を続けてきたのに、ほとんど効果を実感できなかった場合はAGA以外の脱毛症を疑った方が良いかもしれません。医師と相談の上、再検査して他の治療を検討してみると良いでしょう。

②満足いく効果が得られた
もし自分の中で満足いくくらい発毛した場合、維持するための治療薬に変更したり一時中断することも考えてみましょう。そのためには、AGA治療開始時にしっかりと目標を立てておくことが大事です。

③強い副作用が発現した
副作用の発現率や、どのくらいの強さになるかは個人差があります。そのため、自分が耐えられないほど強い副作用が発現した場合は、医師と相談の上で薬を中断しましょう。

④予算的に厳しい時
AGAの治療費は、1ヶ月当たり13,000円~18,000円くらいが相場です。もし薬を増やしたり、治療法を変更するとさらに費用がかかってしまいますので、予算的に続けるのが難しい場合も中断を考えなくてはいけません。

安くて評判の良いAGAクリニックの探し方

安くて評判の良いAGAクリニックの探し方
最後に、AGAクリニックの探し方について紹介していきます。家から一番近くにあるAGAクリニックに行くのもいいとは思うのですが、悪質なクリニックだと高額な治療法を推奨してくることも…

AGA治療は長期間続くため、トータルコストもかかります。失敗しないためにもクリニック選びは間違いのないよういきたいですね。

①クリニックの実績を確認

まずは、クリニックの公式サイトなどで今までに行ってきたAGA治療の実績を確認してみるのがおすすめです。実績が多ければ多いほどデータも集まっていますし、万が一のトラブルにも迅速な対応に期待できます。

②ミノキシジル外用薬があるか見る

AGAは人によって進行度が違います。そのため、どういった治療を行っていくかは一人一人異なってくるのです。そのクリニックが扱っている治療薬の種類が多ければ多いほど良いですが、個人的にはミノキシジル外用薬を扱っているクリニックがおすすめ。

ミノキシジル外用薬は副作用が少なく、発毛効果も高いです。皮膚科学会でも推奨されているお薬の一つですので、ここは要チェック。時々、扱っていないクリニックがあります。

③一番人気のプランで費用を見る

基本的に見栄えをよくするためにクリニックでは最安値のプランを公式ホームページに載せていることが多いです。しかし、治療プランの最安値は「抜け毛を防ぐためのお薬」だけ処方されるパターンのものが多く、発毛のお薬は入っていません。

最安値は今ハゲていないけど、将来ハゲそうだから予防したい人向けなので、参考外にした方がいいでしょう。例外はあると思いますが、一番人気のプラン、または真ん中の価格帯のプランを参考に比較すると良いです。

AGA治療は継続することが大事です。決して2~3ヵ月で効果が出る訳ではありませんし、途中で服用を止めてしまうとAGAの進行もまた再開してしまうため、2年以上続けるつもりでコストを考えてみてください。

④通いやすさ

AGAの進行度によっても異なりますが、少なくとも半年は通うことになります。そのため、できるだけ通いやすい場所にあるクリニックを選ぶと良いでしょう。最近ではオンライン診療を行っているクリニックも多いので、そちらで探すのもおすすめです。

それでもAGAクリニックは多く存在しており、中々自分に合ったサービスを自力で見つけるのは難しいです。「AGA治療の効果や費用、おすすめクリニック」のページでは、おすすめのAGAクリニックをさまざまな情報を交えながら紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。