不整脈ってどんな病気?
不整脈は、心臓の拍動が正常なリズムを保たずに不規則になった状態のことです。通常、心臓は規則正しいリズムで血液を全身に送り出しますが、不整脈が起こると、このリズムが乱れることがあります。心拍が速くなったり(頻脈)、遅くなったり(徐脈)、あるいは不規則に跳んだり(期外収縮)します。
不整脈にはさまざまな種類があり、以下のように分類されます。
頻脈:心拍が異常に速くなる状態です。1分間に100回以上の心拍数が頻脈の定義です。その原因としては心房細動や心室頻拍などの不整脈があります。
徐脈:心拍が異常に遅くなる状態で、心臓の電気信号が正常に伝わらないことで起こることがあります。1分間に50回未満の心拍数が徐脈の定義です。原因としては、房室ブロック、洞不全症候群などの不整脈があります。
期外収縮:心拍が一拍飛んだり、続けて何拍も飛んだりします。比較的よく見られる症状で、軽度であれば無害なことが多いですが、頻繁に起こると心臓に負担がかかって治療が必要になることがあります。
不整脈の症状ってどんなものがある?
不整脈の症状はその種類や重症度によって異なりますが、以下のようなものがあります。
動悸:一番オーソドックスな症状です。ドキドキしたり、胸が詰まった感じや心臓の拍動が大きく感じたりすることがあります。
めまい:不整脈が続いた時にめまいを感じることがあります。
息切れ:不整脈が原因で心臓に負担がかかり、心不全状態になった場合息切れを感じることがあります。
胸の痛み:不整脈だけではなく、狭心症や心筋梗塞などの病気でも胸の痛みが出現します。痛みが出た場合は、重症な心臓の病気のこともあるので注意が必要です。
疲労感:不整脈が原因で、しっかり心臓が機能していないと疲労感を感じることがあります。
失神や意識喪失:不整脈の中で一番注意を必要とする症状です。場合によっては、命にかかわることがあるので、失神や意識消失があった場合必ず精密検査を行うようにしましょう。
不整脈の原因
不整脈はさまざまな原因で引き起こされます。以下のようなものがあります。
心臓の病気(冠動脈疾患、心筋症など):心臓の筋肉自体に問題がある場合です。不整脈がきっかけで、他の心臓の病気が見つかったりします。
高血圧:血圧が高いと心臓に負担がかかります。長年高血圧を放置していると、不整脈の原因となります。
糖尿病:糖尿病は万病のもとです。まだ詳しい機序はわかっていませんが、糖尿病のある人は不整脈にもなりやすい傾向があります。
ストレス:自律神経のうちストレスが高いと交感神経が過緊張になります。交感神経は、心拍数を増やす方向に働く神経なので、強いストレスが原因で不整脈をきたすことがあります。
電解質の異常(カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの不足や過剰):心臓は筋肉の塊です。筋肉は動くために様々な電解質を必要とします。電解質のバランスが崩れると、それが原因となって不整脈になります。
薬物やカフェイン、アルコールの影響:カフェインやアルコールは取り過ぎると不整脈の原因となります。
不整脈の検査
不整脈は心臓の電気の病気です。心臓の電気を調べる検査は下記の通りです。
12誘導心電図:いわゆる普通の心電図です。心臓の電気の流れを調べます。
24時間ホルター心電図:不整脈はその症状が出ているときにしか原因がわからないことが多いです。そこで、24時間心電図を測定しながら生活する検査が、ホルター心電図検査です。お仕事や通常の生活は普段通りしていただけますが、水にぬれると機械が壊れるので、お風呂に入ることはできません。
血液検査:直接の不整脈の検査ではありませんが、甲状腺や電解質など不整脈をきたす原因を調べる必要があります。
不整脈の治療法
不整脈の治療法は、その種類や重症度によって異なりますが、主に以下の方法が用いられます。
薬物療法:お薬を服用することにより、不整脈を治療します。しかし、副作用が強い薬が多いので、用法用量を守る必要があります。
電気的治療:お薬で治らない不整脈や、副作用のために薬物療法ができない場合は、電気的治療を行います。カテーテルという器具を血管の中に通して、心臓に電気を通して不整脈を根本から治療します。手術が必要になるので、大きな病院で入院治療が必要です。
生活習慣の改善:健康的な食事や運動、禁煙、アルコールやカフェインの制限により、不整脈が起こりにくい生活習慣にすることが大切です。
当院の特徴
当院の院長である吉迫は長年不整脈の治療を行ってまいりました。とくに、電気的治療なども大きな病院で行ってきた実績があります。不整脈の検査、治療については詳しい医師となります。
治療のご相談・受診について
今まずは、胸の症状があったらいつでもご相談ください。心電図検査などは痛い検査ではないので、安心して受けていただけます。また、不整脈の種類によっては放っておくと命にかかわることもあるので、おかしいなと思ったらお気軽にご相談、受診ください。
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