「昔から汗っかきで何もしていないのに汗が止まらない…」という悩みを持っている人は意外と多くいます。もしかしたら、それは汗っかきではなく、多汗症かもしれません。多汗症の場合、生活に支障をきたす可能性まであります。
実は、多汗症は治療することができます。この記事では、汗っかきの人と多汗症の人の違いに触れながら、治療法などを詳しく解説していきます。多汗症の治療を行っているおすすめクリニックも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
汗っかきと多汗症の違いは?
まずは、汗っかきと多汗症は何が違うのか解説していきます。ただの汗っかきだと思っていたら、実は多汗症だったということも珍しくありません。
多汗症は病気である
最も分かりやすい違いは、汗っかきはその人の個性であり、多汗症は「病気」という点です。
日常生活への影響 | 主な症状 | |
---|---|---|
汗っかき | 日常生活には影響しない(環境による) | 体温調整や肌の保湿機能、ウイルスや細菌の侵入を防ぐために常人より汗を多くかいてしまう。 |
多汗症 | 常時、日常生活に支障が出る | 暑くない、病気になっていない、ストレスを感じていないなど汗をかく状況でなくても汗を大量に汗をかいてしまう。 |
このように、汗っかきはただ常人よりも汗をかきやすいだけであり、夏や病気時以外の日常生活に支障が出ることはありません。しかし、多汗症は常に汗をかいてしまう病気のため、日常生活に支障が出てしまう可能性が高いです。
多汗症にも種類がある
多汗症には、以下のような分類ができます。
限局性多汗症:部分的に汗の分泌量が多い(手のひらであれば掌蹠多汗症、ワキであれば腋か多汗症など)
ワキの下や顔だけ汗の量がすごい人は限局性多汗症の可能性があります。全身性多汗症の場合は、何が原因かによってさらに分類されます。
持続性多汗症:神経の異常・ホルモンバランスの乱れ・感染症などによって発症している状態
厚生労働省が平成21年度に行った特発性局所多汗症の疫学調査では以下のような研究結果が発表されています。
原発性掌蹠多汗症は5.3%の高い有病率であった。また、常時、耐えがたい苦痛を感じている重症原発性掌蹠多汗症は日本国民の0.64 %(80.12万人)近くを占める
引用:https://research-er.jp/projects/view/154969
つまり、原因の分からない手のひらの多汗症を発症している人は人口の5.3%もいたということです。日常生活に支障が出るくらい、手のひらに汗をかいている人は、一度病院で診てもらった方が良いかもしれません。
多汗症チェックリスト
確実なことは病院で診察してもらう必要がありますが、以下の項目を確認することでセルフチェックすることもできます。
多汗症セルフチェックシート
- 多汗症だと疑い始めた時期が25歳以下のころからである
- 左右どちらも汗をかいていることが気になる
- 睡眠中のみ発汗していない
- 1週間に1回は発汗している自覚がある
- 家族の中に同じような症状が出ている人がいる
- 発汗することで日常生活に支障が出ていると自覚している
この6つの項目の中で2つ以上当てはまれば、多汗症の可能性が考えられます。もし2つ以上当てはまった場合は、医療機関で一度診てもらいましょう。
汗をかきやすい部位に対する治療法・費用
部位 | 対応する治療法(費用目安) |
---|---|
顔 | ボトックス注射(約150,000円~300,000円) 内服薬(約100円~300円) 塩化アルミニウム軟膏(約1,000円~1,500円) |
ワキ・背中 | ボトックス注射(約30,000円~100,000円) ミラドライ(約50,000円~100,000円) |
手のひら | ボトックス注射(約50,000円~100,000円) イオントフォレーシス(約600円~700円) 塩化アルミニウム軟膏(約1,000円~1,500円) |
足の裏 | ボトックス注射(約50,000円~100,000円) イオントフォレーシス(約600円~700円) 塩化アルミニウム軟膏(約1,000円~1,500円) |
ボトックス注射の特徴
人が暑いときなどに汗が出るのは、アセチルコリンと呼ばれる成分が自律神経に「汗を出して」と促すためです。
ボトックス注射では、そのアセチルコリンによる発汗を抑えることができます。ボトックス注射はワキだけでなく、顔全体から手足まで利用することができるのです。
個人差はありますが、発汗作用を抑える効果としては、約5~6ヶ月は80~100%の範囲で汗の量をセーブすることに期待できます。治療時間も10分ほどと短く、メスも使わないため傷跡が残ることもありません。

コスパの良さ、手軽さで言えば数ある治療の中でもトップクラスですね。ワキガを併発していない多汗症であれば、まず最初に検討したい治療法の一つ。
製剤としては、国内で唯一製造販売承認を取得しているアラガン社の「ボトックビスタ」、韓国KFDAの承認を受けている「ニューロノックス」などがあります。ニューロノックスは後発製品のため安いのがメリットです。
ボトックス注射の特徴
施術時間 | 約10分 |
---|---|
麻酔の有無 | なし(不安な人は麻酔クリームなどを塗布できることもある) |
傷跡の有無 | 基本的になし。体質によって内出血が出る可能性があるが数日で消失 |
通院の必要性 | なし。2回目以降の施術は4ヶ月以上空ける必要あり |
他の薬の使用 | 当日から可能 |
洗顔・入浴 | 当日から可能。注入部位に熱いお湯はかけないこと。 |
内服薬の特徴
一般的に、アセチルコリンの働きを阻害する薬「プロバンサイン(一般名:臭化プロバンテリン)」を服用します。抗コリン薬とも言われ、多汗症の治療以外では胃液の過剰分泌を抑える治療、夜尿症の治療などに用いられることが多いです。
病院によってはグランダキシンやカタプレスを処方することもありますが、日本皮膚科学会のガイドラインでは、プロバンサインがどの部位の多汗症にも対応しているとされています。
ただ、内服薬の治療効果は個人差が大きいとも言われています。そのため、あくまで他の多汗症治療の補助目的として進めていくことが多いです。
また、プロバンサインの添付資料によると15歳未満の小児への安全性が確認されていないため、基本的に成人の多汗症治療として用いられます。
内服薬の特徴
服用回数 | 1日3~4回に分けて経口投与(1回1錠) |
---|---|
麻酔の有無 | なし |
傷跡の有無 | なし |
通院の必要性 | 症状が落ち着くか、数ヶ月の使用で効果が実感できなかった場合は中止 |
禁忌 | 閉塞隅角緑内障、麻痺性イレウス、重篤な心疾患、排尿障害のある前立腺肥大などの病気を持っている人は、プロバンサインの投与で重篤な副作用が起こる可能性あり |
副作用 | 基本的に重篤な副作用は起きない。口の渇きや頭痛、目のかすみなどを感じることはある。服用中は車の運転などに注意 |
ミラドライの特徴
ミラドライとは、マイクロ波を使った腋窩多汗症治療において唯一厚生労働省に認証されている医療機器のことです。安全性も高く、科学的根拠のある治療を受けることができます。1回の治療で汗腺を破壊することができますので、外科手術と同等の治療効果に期待できるのです。
「切る」という行為がないため傷跡も残らず、術後に腫れや赤みなどは出るものの副作用もそこまで大きなものはありません。施術当日からシャワーや入浴ができるなどダウンタイムも非常に短く、生活リズムを崩す必要もないのです。
施術中は麻酔をするため痛みを感じることもありません。冷却装置によって皮膚表面の安全性は確保されています。皮膚内部に関しても、適切なアフターケアをすれば数日で違和感もなくなりますので、施術後の冷却方法などしっかりと聞いておくことが重要です。
ミラドライのデメリットは、施術代が高いという点でしょう。クリニックによって異なりますが、10万円を超すことも珍しくありません。保険が適用できない自由診療となりますので、2回目も受けようとするとかなりの負担になってしまうので注意しましょう。
ミラドライの特徴
施術内容 | マイクロ波によってエクリン汗腺とアポクリン汗腺を破壊できる。そのため多汗症と同時にワキガの改善にも効果的 |
---|---|
施術回数 | 基本的に1回。個人差はあるが1回の施術で50%~80%ほどの汗が抑えられる。気になる人は2回目の施術を受けることも可能 |
施術時間 | 片脇30分~1時間程度 |
施術中の痛み | 施術中は麻酔をするため痛みを感じることはない。冷却装置も搭載されているため施術後の炎症も抑えられる。 |
副作用 | 腫れ/一時的な隆起や効果/赤み/微小な圧痛など※基本的に2週間前後で収まる |
イオントフォレーシスの特徴
イオントフォレーシスとは、水を入れた専用の容器に手のひらや足の裏を浸し、10分~15分ほど直接電流を流す治療のことです。主に手足の多汗症治療に用いられます。仕組みとしては、電流を流すことで水素イオンが生じ、それが汗の排出口である汗孔を潰すことで発汗を抑えるのです。
いきなりイオントフォレーシスから始めることは少なく、塩化アルミニウム液外用などを使って効果が確認できない場合に利用することが多いです。ピリッとした感覚はあるものの大人だけでなく、小児の多汗症治療にも利用することができます。
週に1回~2回のペースで施術を行い、初期治療で効果が確認できれば週1回の維持治療へと切り替えるのが基本の流れです。初期治療5回目~から効果が確認されることが多く、おおよそ10回目までの治療で今後の治療の流れを決めることが多いとされています。
保険が適用できたり、福祉医療費受給者証を提出することで中学3年生修了までの小児であれば500円の治療が受けられたりなど、料金面でも負担が少ないです。
このように、多くのメリットがあるイオントフォレーシスですが、効果には期待できるものの即効性に関してはそこまで高くないことは覚えておきましょう。
イオントフォレーシスの特徴
対象年齢 | 小児から成人まで治療可能 |
---|---|
通院回数 | 週に1~2回通い、5回目~10回目を目安に効果があったかを判定 |
治療の痛み | ピリピリした感覚はあるが痛みはほとんど感じない |
副作用 | 重篤な副作用はなし。他の部位が多汗症になる代償性多汗になることもない |
塩化アルミニウム軟膏の特徴
塩化アルミニウム軟膏は、配合されている塩化アルミニウム液が汗腺を少しずつ塞いでいくことによって汗を抑えることができる塗り薬です。それに加えて、汗腺の細胞膜に対してアルミニウムイオンが作用することでも発汗しにくくなります。
重症の場合は、塩化アルミニウム軟膏を塗った上にゴム手袋やラップで密着する「密封療法」を行うケースもあります。1日に1回塗るだけという利便性や料金も安くて傷跡も残らないなど、始めて多汗症治療をする人にとっては安心感のある治療とも言えるでしょう。
塩化アルミニウム軟膏の場合、「腋窩多汗症(ワキ)」「原発性手掌多汗症(手のひら)」「頭部顔面多汗症(頭部や顔)」に対する推奨度はB、「原発性足底多汗症(足)」に対する推奨度はC-となっており、多汗症治療として一定の効果があることが分かっているのも大きなポイントです。
ただし、塩化アルミニウム軟膏は即効性がある治療ではありません。少しずつ汗が減っていく関係上、2週間近く使って始めて効果を実感することも多いです。副作用も少なからずありますので、しっかりと担当医師の話を聞いて使っていくようにしましょう。
塩化アルミニウム軟膏の特徴
使用頻度 | 1日1回、清潔な状態で塗布していく |
---|---|
使用期間 | 最低1~2週間続けることで効果を実感するケースが多い。汗が減り始めてからも使い続けることが重要 |
傷跡の有無 | なし |
副作用 | かぶれ/かゆみ/湿疹/代償性多汗症など |
多汗症の治療におすすめのクリニック9選
多汗症の治療を行っているクリニックの中で、とくに価格が良心的で利用者からの評判も良い、おすすめクリニックを9院紹介していきます。
共立美容外科
施術メニュー | 【ボトックス注射】 両ワキ60単位:15,100円~ 【超音波+ローラークランプ法】:308,000円 【ミラドライ】:314,600円 ※別途費用:消耗品チップ代・クリーム・薬代等 52,800円
|
---|---|
初回カウンセリング | 無料 |
支払い方法 | 現金・クレジットカード・デビットカード・医療ローン |
営業時間 | 10:00~19:00
営業時間・休診日はクリニックによって異なる
|
店舗 | 全国26院 |
- 全国に26院あるため地方住みの人でも通いやすい
- 共立美容外科でしか行っていない施術がある
- ボトックス注射の種類が豊富で選びやすい
- ミラドライによる施術も可能
- クレジットカードや医療ローンで分割払いも検討できる
共立美容外科の多汗症治療は、「超音波+ローラークランプ法」「ミラドライ」「ボトックス注射」の3つです。負担の大きい切開法による施術は行っていません。ボトックス注射が最もリーズナブルで、他の2治療は少し料金が高くなっています。
超音波+ローラークランプ法とは、共立美容外科のみが行っている多汗症の独自治療のことです。料金は他の治療と比較すると少し高めですが、手軽にエクリン汗腺を除去することができます。傷跡や痛みもほとんどないのも特徴で、術後のケアも比較的簡単。
ワキ汗と手のひらの汗であれば、ボトックス注射による治療がおすすめです。取り扱っている製剤も豊富で、ボトックス注射は両ワキ15,100円から治療できてリーズナブルです。
カウンセリングであれば無料で診てもらえるので、ワキ汗が気になる方はぜひ一度受けてみてください。夏が来るまでに治療を始めておくのがベストです!
品川美容外科
施術メニュー | 【ニューロノクスRによるプチ多汗症治療】 両ワキ1回:14,900円 【コアトックスRによるプチ多汗症治療】 両ワキ1回:38,880円 【アラガン社ボツリヌス注射注入によるプチ多汗症治療】 両ワキ1回:49,680円 【その他ワキガとの同時治療】 プレミアム超音波サーマル法(片ワキ):57,740円 超音波ハイブリッド法(片ワキ):146,000円 など… |
---|---|
初回カウンセリング | 無料 |
支払い方法 | 現金・デビットカード・クレジットカード・医療ローン |
営業時間 | 10:00~20:00
営業時間・休診日はクリニックによって異なる
|
店舗 | 全国40院 |
- 何回でも無料でカウンセリングしてくれる
- 身体への負担を極力減らした施術のみ提案
- ボトックス注射は安全性の高いものを使用
- 他のクリニックでは珍しい超音波治療も受けられる
- 会員になれば割引料金での施術も可能
品川美容外科の多汗症治療は身体への負担を最小限に抑えることを目標としており、入院・通院が必要な治療は行っていません。ボトックス注射も超音波による施術もその日の内に帰られますし、身体への負担も少ないためダウンタイムも短いです。
使用しているボトックスは、厚生労働省が承認しているアラガン、韓国食品医薬品安全庁が承認しているニューロノクス、長期間効果に期待できるコアトックスの3つ。コスパ、安全性、効果など、自分の目的で選べるのは嬉しいポイントですね。
他のクリニックでは珍しい、超音波を使った多汗症治療も行っています。超音波によって柔らかい組織を破砕し、吸引することで汗を抑制することができます。
料金は少し高いですが、組織への負担も少なく傷跡も目立たない、さらにダウンタイムの回復も早いなどメリットの多い施術となっています。
支払い方法には医療ローンもあるため、一括で支払うのが難しい人でも施術を受けやすくなっています。もしBMC会員になれば、施術によっては通常料金よりも安い料金で施術を受けられますので、もし機会があれば入会も検討してみると良いでしょう。
湘南美容クリニック
施術メニュー | 【ボトックス・韓国製ボツリヌストキシン】 両わきショート60単位(U):15,210円 両わきトール80単位(U):17,110円 手のひら1回:39,180円 頭皮汗止め:61,110円 足裏:60,900円 【ボトックス・アラガン】 【ミラドライ】 |
---|---|
初回カウンセリング | 無料 |
支払い方法 | 現金・デビットカード・クレジットカード・医療ローン・ビットコイン |
営業時間 | AM10:00~PM7:00[要予約] 営業時間・休診日はクリニックによって異なる |
店舗 | 全国82院 |
- 症例実績が豊富な美容クリニック
- 多汗症治療はボトックス注射とミラドライを提供
- ミラドライは症例実績も豊富で安心保証制度も適用
- 分割払いも可能でモニター募集も積極的
- アフターケアも充実しているため施術後も安心
湘南美容クリニックは、ワキガ・多汗症治療において症例件数239,064件(2022年8月の時点)を誇る大手美容クリニックです。高品質で低価格な施術を受けられると掲示板やSNSでも評判が良く、年間20,000件を超える施術を行っているのも納得できます。
多汗症治療は、ボトックス注射がメイン。韓国製ボツリヌストキシンとアラガンがあり、アラガンであればさまざまな部位の多汗症に対応することが可能です。その分アラガンは料金が高めなので、メディカルローンなどの利用を検討してみると良いでしょう。
ミラドライ施術を受けられるのも湘南美容クリニックのおすすめポイント。ミラドライだけでも症例実績26,698件もあるのは安心感があります。最も痛みが出やすい施術後72時間の痛みを抑えられるエクスパレス麻酔があるのもおすすめしたいポイントです。
施術料金は少し高いですが、メディカルローンで分割払いも可能です。さらに、モニター制度を使えばお得に施術を受けることもできます。公式ホームページの「モニター募集」のタブでワキガ・多汗症のモニター募集を検索してみてください。
東京中央美容外科
施術メニュー | 【ボトックス治療・ボツラックス】 60U:15,210円~ 手:39,180円 足裏:60,900円 頭皮汗止め:61,110円 【ボトックス治療・アラガン】 【その他多汗症治療】 |
---|---|
初回カウンセリング | 無料 |
支払い方法 | 現金・デビットカード・クレジットカード・スマホ決済(QRコード決済)・スマホ後払い(QRコード決済)・医療ローン |
営業時間 | 10:00~19:00
営業時間・休診日はクリニックによって異なる
|
店舗 | 全国73院 |
- 歴史と実績がある大手美容クリニック
- 経験豊富な医師が多く在籍
- 多汗症治療はボトックス治療がメイン
- 支払い方法が豊富で高額治療も受けやすい
- 遠方の人でも交通費補助制度を使うことができる
東京中央美容外科の多汗症治療では、ボトックス治療を主に取り扱っています。料金を抑えたいのであればボツラックス、少し高くなっても安全性や信頼性にこだわるならアラガンがおすすめです。アラガンの方がさまざまな部位に対応しています。
多汗症は施術によって高額になってしまいますが、支払い方法にはクレジットカードや医療ローン、そして他のクリニックでは珍しいスマホ決済にも対応しています。後払いも選択できますので、すぐにお金を用意できない人でも施術を受けられるのは嬉しいポイントです。
東京中央美容外科は全国に73院ありますが、「施術をお願いしたい先生が遠くの県にしかいない…」という人でも通いやすいように交通費補助制度の提供もしています。施術費用50,000円以上からという条件はありますが、最大30,000円まで補助してくれるため活用するのもおすすめです。
TAクリニック
施術メニュー | 【ボツリヌストキシン注射】 ワキ:15,200円 院長指名の場合:22,000円 頭部生え際:61,110円 小鼻:61,110円 手掌・手のひら:99,000円 (高崎院、川越院は院長指名料金のみ)
【ボトックス注射】 |
---|---|
初回カウンセリング | 無料 |
支払い方法 | 現金・銀行振込・デビットカード・クレジットカード・医療ローン |
営業時間 | 10:00~19:00
休診日はクリニックによって異なる
|
店舗 | 全国8院 |
- 15年間で100,000件以上の症例実績があるクリニック
- 口コミでもカウンセリングの丁寧さに評価が集まっている
- ボツリヌストキシン注射かボトックス注射を選べる
- セカンドオピニオンにも対応している
TAクリニックは、15年間で100,000件以上の症例実績を誇る美容クリニックです。カウンセリングにてその人の症状をしっかりと確認し、できるだけ希望に沿えるようなプランを提供してくれます。無理な施術プランを提供すること、追加料金が請求されるようなことはありません。
TAクリニックの多汗症治療は、ボツリヌストキシン注射とボトックス注射となっています。ボトックス注射の方がボツリヌストキシン注射よりも2~3倍ほどの料金がかかりますので、コスパで考えるならボツリヌストキシン注射の方がおすすめです。
ボトックス注射は効果に期待できますが、施術料金が高額になってしまいます。ワキ以外だと100,000円を超すことも珍しくありません。クレジットカードや医療ローンで支払いもできますので、一括で難しい場合は相談してみると良いでしょう。
TAクリニックでは、他のクリニックで行った多汗症治療のセカンドオピニオンにも対応しています。「別のクリニックで多汗症治療を進めていたけど、まったく効果を感じられなかった…」という人でも、TAクリニックであれば安心して相談することが可能です。
東京美容外科
施術メニュー | 【ボトックス治療・ボツラックス】 両ワキ1回:35,000円 【ボトックス治療・アラガン】 【ボトックス治療・コアトックス】 【ミラドライ】 【根治療法(反転剪除切開法)】 |
---|---|
初回カウンセリング | 無料 |
支払い方法 | 現金・デビットカード・クレジットカード・医療ローン・コード決済 |
営業時間 | 10:00~19:00 [予約制] |
店舗 | 全国20院 |
- 美容施術の経験が豊富な医師が揃っている
- 多汗症治療は3種類用意してある
- ボトックス注射にはコアトックスの準備もある
- 支払い方法が豊富なので高額施術も受けやすい
- モニター制度やアフターケアも充実
東京美容外科の多汗症治療は、ボトックス注射、ミラドライ、根治療法(反転剪除切開法)の3種類となっています。リーズナブルな処置であればボトックス注射、1回で大きな効果に期待したいならミラドライ、ワキガと一緒に根本から治したいなら根治療法がおすすめです。
東京美容外科のボトックス注射は、他のクリニックでも使われているアラガンやボツラックスの他にもコアトックスを使うことができます。料金は少し高くなってしまいますので、カウンセリング時に効果などを聞いた上でどれを使うか決めると良いでしょう。
支払い方法も豊富に取り揃えられており、ミラドライや反転剪除切開法のような高額施術でも受けやすくなっています。多汗症治療のモニター募集をしている時期であれば、割引価格で利用できるため検討してみるのもおすすめです。
施術後のアフターケアも充実しています。施術後にどんなトラブルがあったとしてもすぐに対応してくれますし、不安な点もいつでも相談することが可能です。完全無料なのも安心して施術をお願いできるポイントと言えるでしょう。
リアラクリニック
施術メニュー | 【ミラドライ】 両ワキ1回:198,000円 両ワキ2回セット:352,000円 両ワキ1回(2回目以降):165,000円 【ボトックス注射(両脇)】 【オプション】 |
---|---|
初回カウンセリング | 無料 |
支払い方法 | 現金・クレジットカード・医療ローン |
営業時間 | 【名古屋栄】11:00~20:00(休診日:月・木) 【福岡】11:00~20:00(休診日:月・木) |
店舗 | 全国7院 |
- 全体的に高品質なサービスと口コミでも評価が高い
- ミラドライによる多汗症治療がおすすめ
- 追加料金などを一切請求しない安心会計
- 名古屋栄院と福岡院でしか受けられない点には注意
リアラクリニックは、ボトックス注射だけでなくミラドライによる施術を受けられます。これまでに多くの実績を積んだ医師が担当してくれますので、カウンセリングからアフターケアまで高品質なサービスと好評です。
ミラドライは少し料金が高めですが、オプションでショット数を変動させたり、広範囲をカバーさせたりすることも可能です。痛みが苦手な人であれば、11,000円で麻酔を使うことも検討してみてください。
また、施術後のトラブルに発展しないように追加費用は一切請求しません。カウンセリング費用はもちろんのこと、初診を含む診察料全般、施術後のトラブル発生時の処置料も必要ありません。突然用事が入ってもキャンセル料がかからないのは嬉しいポイント。
注意点としては、多汗症治療を行っているのが「名古屋栄院」と「福岡院」の2つだけという点です。他の医院では行っていません。ただ、どちらの医院も夜20時まで診療していますし、土日にも対応しているため社会人の人でも通いやすくなっています。
ガーデンクリニック
施術メニュー | 【ビューホット(麻酔・処置代込み)】 385,000円 【ボトックス法・BOTULAX】 【ボトックス法・アラガン】 【その他の施術】 |
---|---|
初回カウンセリング | 無料 |
支払い方法 | 現金・クレジットカード・医療ローン |
営業時間 | 10:00~19:00(年中無休) |
店舗 | 全国8院 |
- 年中無休なので社会人でも通いやすい
- 経験豊富な医師が担当してくれるため仕上がりも高品質
- ビューホットと呼ばれる珍しい施術も受けられる
- モニター制度を使えばお得に施術を受けられる
ガーデンクリニックは、全国に8院を構える美容クリニックです。診察時間は19時までですが、年中無休のため社会人の人でも通いやすくなっています。施術も経験豊富な医師が担当してくれますので、仕上がりに満足いっているという口コミが非常に多いです。
ガーデンクリニックの多汗症治療でおすすめされているのが、ビューホット。高周波を使って2種類の汗腺を破壊することができますので、多汗症とニオイを一緒に改善することができます。傷跡もほとんど残らず、施術当日からシャワーが可能など負担が少ない施術です。
その他にも、ボツラックスとアラガンによるボトックス注射、2つの汗腺を直接取り除くため高い効果に期待できるコンプリートトリートメント法、汗腺を吸引して除去する中度の人におすすめなダブルトリートメント法などもあります。
料金は高めですが、モニター価格で施術を受けることもできます。例えば、ビューホットの通常料金385,000円が330,000円になりますし、アラガンの50単位通常料金55,000円が44,000円となります。もし施術中の写真などの提供が可能であれば、モニター制度を使うのもおすすめです。
シロノクリニック
施術メニュー | 【ボトックス注射】 両手のひら:110,000円 片手のひら:55,000円 両わき:110,000円 鼻(皮脂、多汗):33,000円 全顔:165,000円 額:132,000円 【ダイオードレーザー照射】 |
---|---|
初回カウンセリング | 3,300円 |
支払い方法 | 現金・クレジットカード・医療ローン |
営業時間 | 月~土曜 9:30~19:00 日曜 9:30~18:00 営業時間・休診日はクリニックによって異なる
|
店舗 | 全国5院 |
- 徹底した衛生管理と丁寧なカウンセリングが高評価
- 多汗症治療はボトックス注射とレーザー治療
- レーザー治療は照射する時間で料金が変化する
- メディカルローンがあるため分割払いにも対応
シロノクリニックが行っている多汗症治療は、ボトックス注射とレーザー治療の2種類となっています。その人の多汗症の重度レベルや用意できる予算、ダウンタイムの有無などから適した方法を提案してくれるので安心です。
シロノクリニックが使用しているボツリヌス菌は、アラガン社製。効果の高さに期待できるのはもちろんのこと、持続期間の長さにも期待できます。厚生労働省の認可を得ているなど安全性も高くなっていますので、初めてのボトックスでも安心して受けることができるでしょう。
レーザー治療は、皮膚の深部まで効率良く到達できるレーザーを使用しているため、他の組織を破壊せず多汗症治療を進めていくことができます。痛みもほとんどありませんし、安全性も高いため施術後にトラブルになることも少ないです。
施術料金については、レーザー治療の場合10分間の照射の後は追加1分ごとに料金が加算されていく珍しい設定となっています。ボトックス注射の料金は少し高めになっていますので、部位によってはメディカルローンの検討をしてみると良いでしょう。
多汗症はワキガも併発することが多い
実は、多汗症と併発しやすい病気にワキガがあります。勘違いされやすいのですが「汗が臭い=ワキガ」というわけではありません。汗臭いのはあくまで汗のニオイであり、ワキガのニオイとはまた違うのです。
多汗症とワキガの違い
多汗症は日常生活に支障をきたすくらいの汗が出て、ニオイも汗臭いことがありますが、ワキガのようにツーンと鼻に付く臭いがする訳ではありません。
その一方で、香辛料のクミンのようなニオイ、鉛筆の芯のようなニオイがすればワキガである可能性があります。ニオイ以外の大きな違いとしては、それぞれ汗腺が異なります。
アポクリン汗腺から排出される汗にはタンパク質などが多く含まれており、それが皮脂などの細菌を結びついて分解するため特殊なニオイが発生するのです。しかし、エクリン汗腺から排出される汗は塩こそ含みますが、そのほとんどが水で構成されています。つまり、汗は沢山かくけどニオイがない人もいるのです。
併発の可能性は決して低くはない
ワキガと多汗症の2つが併発してしまう人は決して少なくありません。併発した場合、通常よりも汗をかいてしまうため細菌が増えてしまい、普通のワキガ以上のニオイを発してしまう危険性があります。
ワキガは自分では気付きにくく、他人から注意されて始めてワキガだと気付く人もいます。「自分は多汗症だから汗臭いだけだ…」と思っていたらワキガだったことも珍しくありません。そのため、自分がワキの多汗症だと分かったら一度ワキガのチェックもしてみると良いでしょう。
ワキガの治療も専門クリニックへ
ワキガは体質的なものであり、自分で対策はできるものの自然に治ることはありません。そのため、基本的には専門クリニックにて治療を行うことが望ましいです。もし自分が多汗症だと分かった場合、ワキガも併発していないか確認してみましょう。
自分がワキガかどうかは調べる方法はいくつかあります。「わきがの治療法3つの特徴・デメリット・費用の違いやおすすめクリニック」では、ワキガの基礎知識から調べる方法、おすすめのクリニックなどを解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
多汗症の治療に関するQ&A
最後に、多汗症の治療に関してよくある質問をQ&Aという形で解説していきます。
Q.多汗症の治療は保険適用される?
保険が適用される治療とされない利用があります。
保険適用 | 治療法 |
---|---|
適用される | ・抗コリン薬による内服薬・外用薬 ・ボトックス注射(例外あり) ・イオントフォレーシス ・外科手術治療(内容による) |
適用されない | ・塩化アルミニウム液の外用薬 ・ミラドライ |
原発性局所多汗症などの治療で使われる抗コリン薬の場合、「臭化プロバンテリン」や腋窩多汗症の治療で使える「エクロックゲル」は保険が適用されます。電流を流すイオントフォレーシスも保険が適用される治療です。
ボトックス注射の場合、ワキの治療に使用するケースのみ保険が適用されます。その他の部位にボトックス注射する場合は保険が適用されません。もし重度の原発性局所多汗症の場合は胸の交換神経節を切除する手術を行いますが、こちらも保険が適用されます。
その一方で、塩化アルミニウム液を使った外用薬はどの部位の多汗症治療でも保険適用外となっています。塩化アルミニウム液は国内で製造販売されていることもほとんどありませんが、院内で調合する院内製剤として処方されるのが一般的です。
このように、治療法や治療する部位によって保険が適用されたりされなかったりするのが注意点です。さらに、病院の中には保険診療自体を行っていないケースもあります。そのため、カウンセリング時に保険適用について聞いておくことが重要です。
Q.手のひらの汗も治療はできる?
手のひらの汗も治療することができます。手のひらの場合、以下の治療法が用いられます。
・塩化アルミニウム液の外用薬
手のひら全体に塗って治療を進めていきます。1日数回程度塗る必要がありますが、ベタつきがほとんどなくサラッとしているためストレスは感じないことが多いです。そのため、手のひらの多汗症治療として最も利用されています。
・イオントフォレーシス
手のひらを水の入った専用の容器に入れて電流を流します。塩化アルミニウム液で効果が感じられない場合などに行いますが、扱っている病院・クリニックが限られているのがデメリットです。
・ボトックス注射
手のひらにボトックス注射することで発汗を抑えます。ただ、ボトックス注射はワキ以外だと保険適用外なので高額になる可能性もあります。
・交感神経切除術
手のひらの交感神経を切除することで発汗を抑えることができます。手のひらは無汗になりますが、他の部位が発汗しやすくなったり、全身麻酔を行うなど体への負担も大きいのがデメリットです。
Q.ボツリヌス菌って体に入れても大丈夫なの?
多汗症の治療で使われるボトックス注射では、「A型ボツリヌス毒素製剤」というものを使うことがあります。ボツリヌス菌や、毒素製剤と聞くと不安に感じてしまいますよね。確かに、A型ボツリヌス毒素を3000単位以上注入すると食中毒になる危険性があるとされています。
しかし、多汗症などの治療で使用する場合は1回で5~100単位ほどでしか注入することはありません。注射の際に痛みが強かったり、打った後に食中毒になるような心配はしなくて大丈夫です。不安な人は、カウンセリング時に聞いてみると良いでしょう。
Q.近所の病院に行くなら何科がいい?
多汗症の疑いがある人は「皮膚科」にて診察してもらうのがおすすめです。ただし、すべての皮膚科が多汗症の治療を行っているわけではありません。不安な人は、事前に病院・クリニックの皮膚科に連絡して多汗症治療を行っているか聞いてみると良いでしょう。
皮膚科以外であれば、形成外科でも多汗症治療を行っているケースもあります。病院によっては、多汗症専門外来や発汗異常外来など専門的に扱っていることもあるので、まず近くのエリアで調べてみてください。
Q.多汗症は治療すれば完治する?
残念ながら、現状多汗症は完治できない病気とされています。なぜなら、原因不明の多汗症であるケースがあるからです。日本皮膚科学会の診療ガイドラインができたことによって多汗症治療は発展してきましたが、それでも完全に治すことはできない病気と覚えておきましょう。
Q.多汗症を予防することはできる?
多汗症の原因はひとそれぞれです。中には解明されていないこともあり、確実に予防できることはできません。しかし、生活習慣の乱れで多汗症になるケースはあります。そのため、まずは生活習慣の見直しをしてみると良いでしょう。
睡眠をしっかりと取る、栄養が偏らないようにする、定期的にストレスを発散するなどです。飲食物に関してはカフェインや辛いものなど交感神経を優位にしてしまうものは控え、タバコやアルコールの摂取も控えることを意識してみると良いでしょう。
まとめ
今回の記事をまとめると以下のようになります。
- 多汗症と汗っかきには明確な違いがある
- 多汗症の部位によって適切な施術法も異なる
- 基本的にはボトックス注射をメインとしているクリニックが多い
- 多汗症と診断された人はワキガの可能性もある
- まずは多汗症のセルフチェックからしてみよう
多汗症は病気であり、何が原因で発症しているか分からないことも多いです。そのため、多汗症を治すには専門家による治療が必要になります。まずは、自分がただの汗っかきなのか、それとも多汗症なのかセルフチェックしてみましょう。
もしそれで多汗症の可能性が高くなったら、自分のためだけでなく周りへの影響も考えて早めに病院へカウンセリングの予約をし、治療を進めていくことをおすすめします。