歯列矯正の費用はいくら?値段の相場や保険適用できるケースについて

歯列矯正の費用はいくら?値段の相場や保険適用できるケースについて 歯の悩み

歯並びを良くしたい、咬み合わせを良くしたい、コンプレックスを克服したいなどさまざまな理由で歯列矯正に進みたいと思っている人は多いですが、歯列矯正は決して安い治療ではありません。

この記事を読めば、各歯列矯正にかかる費用相場や治療期間、支払方法などを知ることができます。契約後に金銭面で後悔しないように、しっかりと内容を理解してからクリニックと契約していきましょう。

大人の歯列矯正4つの費用目安

  治療範囲 費用目安 治療期間
表側ワイヤー矯正 部分矯正
全顎矯正
60万円~100万円 1年~2年
裏側ワイヤー矯正 部分矯正
全顎矯正
100万円~150万円 2年~3年
マウスピース矯正
(全体矯正)
奥歯含む全歯 60万円~100万円 2年~2年半
マウスピース矯正
(部分矯正)
奥歯以外の動かせる歯 10万円~30万円 1年~2年

歯列矯正の主な方法は「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」の2種類です。

ワイヤー矯正だと装置を歯の表側に付けるタイプと、歯の裏側に付けるタイプがあります。どちらも全顎矯正に対応していますが、費用に関しては裏側ワイヤー矯正の方が高めで、治療期間も平均して1年ほど長くなってしまうこともあります。

一方のマウスピース矯正は、全体矯正であれば60万円~100万円ほどが費用相場。部分矯正の場合は10万円から始められることもあり、治療期間も1年~2年と比較的短めになっています。治療中に目立たないことを重視するのであれば、マウスピース矯正がおすすめです。

一般的に総額費用に含まれるもの

  • カウンセリング料
  • 矯正装置代金
  • 保定装置(リテーナー)代金
  • 矯正装置の調整料

基本的に上記のものは、契約後に提示される総額料金に含まれていることが多いです。分かりやすいものが多く、歯に装着するものは基本的に含まれていると覚えておきましょう。カウンセリング料金に関しては無料で行っているクリニックもあります。

総額費用に含まれるか聞いた方がいいもの

  • メンテナンス毎の診察料
  • 初回の精密検査代
  • 保定装置の追加料
  • 虫歯などの口腔内治療
  • 矯正装置を紛失した場合の費用

続いて、契約後に提示される総額費用の中に含まれていない可能性がある治療費についてです。こちらはカウンセリング時などに確認しておかないと、トラブルに発展することもあります。順に説明していきますね。

メンテナンス毎の診察料

歯列矯正中は、定期的に通院して進行状況や口内・矯正装置のメンテナンスを行います。こういったメンテナンス料・診察料というのは通院毎に支払うことがほとんどです。料金の幅は大きく、1回1,000円くらいのクリニックもあれば、10,000円ほどかかるクリニックもあります。

通院する度に発生する料金のため、回数が多ければ多いほど総額も増えていきます。さらに、クリニックに通うために電車などの交通機関を使えばそれだけ上乗せされていきます。気付いた時には大きな負担になっていたなんてことも珍しくありません。

そういったことに煩わされたくない人は、総額制(トータルフィー)と呼ばれる支払方法を提供しているクリニックを選択すると良いでしょう。その場合、追加で治療費を支払う必要はなくなります。後で「こんなはずではなかった」とならないように事前の確認は必要です。

治療後にも定期検診はある

歯列矯正が終わって矯正装置を外した後も、定期検診に通う必要があります。とくに保定期間は比較的多めに通う必要があるでしょう。ただ、治療中の診察料と比較すると相場は安めです。おおよそ2,000円~5,000円ほどですが、こちらに関しても事前に確認しておくと良いでしょう。

初回の精密検査代

本契約をする前に、あなたの歯が矯正に適しているか、顎の骨格はどういった状況か、歯並びはどうなのかを精密検査します。その費用は別途必要となることが多いです。

検査内容はクリニックや、どの矯正装置を使うかによっても異なります。多いのはレントゲン撮影や口腔内の写真撮影、歯型の型取り、スキャナーによる3Dシミュレーションモデル作成などです。手術が必要になると判断されれば、MRI撮影を行うこともあります。

そのため、検査費用はかなり大きな差があります。安ければ10,000円ほどですが、検査内容が多いと50,000円を超すこともあります。保険適用外となりますので、そのままの金額が出費となります。

保定装置の追加料

歯列矯正終了後は、後戻りしないために保定装置(リテーナー)を数年使う必要があります。もし保定装置が紛失したり、破損した場合は追加料金が発生することがあります。無料で対応してくれるクリニックもありますが、再発注の相場は1万円~3万円ほど。

無償の期間(個数)のリテーナーを使い切ったあとに追加で注文したい場合も、同じく別料金となります。保定期間は短いよりは長い方が良いとされているため、追加するかどうかは予算に応じて検討してみるといいでしょう。

虫歯などの口腔内治療

まず前提として、歯列矯正前に虫歯や歯周病が見つかった場合、それを治療してからでないと歯列矯正治療に移行することはできません。虫歯や歯周病の治療は歯列矯正とは別物になりますので、このような口腔内治療に関しては追加での支払いになることが多いです。

とくに、歯列矯正専門クリニックの場合は虫歯や歯周病の治療をすることができません。一般歯科の紹介や、提携している歯科での治療が主になります。では、歯列矯正治療中に虫歯や歯周病が見つかったらどうなるのでしょうか。

矯正治療中に虫歯や歯周病が見つかった場合

虫歯や歯周病の場所、大きさによって異なりますが、ほとんどの場合は装置を付けたまま治療を進めることができます。初期段階であれば、軽く処置をして経過観察をする場合もあります。ただし、装置が邪魔で治療が進まない場合は矯正を中断して先に口腔内治療を優先することが多いです。

その場合も一般歯科にて治療を進めていくことになります。治療費はトラブルの種類や通院回数、歯科医院、保険の有無などによって異なります。発見・通院が早ければ早いほど治療費も安くなるので、定期的に確認してもらうと良いでしょう。

マウスピース矯正の方がリスクは抑えられる

歯列矯正はワイヤー矯正とマウスピース矯正がありますが、自由に取り外しができて口内ケアがしやすいマウスピース矯正の方が虫歯や歯周病などのリスクが低いです。ただし、それでも完璧に防げるわけではありません。マウスピース自体もしっかりとメンテナンスしないと菌が繁殖しますので、油断は禁物です。

どれくらいの費用が掛かるのかは必ず把握!

歯科クリニックに来院する前にある程度は知識を付けておき、知りたいこと・聞きたいことを歯科医に相談することが大切です。

  • 提示された治療費に含まれているものは何なのか
  • 通院時のメンテナンス料や定期検診は無料or有料か
  • マウスピースや保定装置の再発注は無料or有料か
  • 無料の場合は回数制限や期限制限があるか…など

分からないことがあれば、必ず契約前に確認しておきましょう。どんな些細なことでも納得しておけば、後のトラブルになることも少なくなります。

矯正費用の支払方法と支払いタイミング

歯列矯正を進めるとして「いつ治療費は払えばいいの?」や「支払い方法が分からない」という人のために、ここからは矯正費用の支払い全般について解説していきます。実際は歯科医院によって支払い方法もタイミングも異なりますので、参考程度に留めてください。

現金一括払い

費用の最も安く済む方法が、現金一括払いです。金利も発生しませんし、手数料といったものもありません。ただし、歯列矯正は比較的高い治療となってしまいますので、実際に現金一括は難しいですよね。

現金払い以外の支払い方法は、以下のものがあります。

分割払い

分割払いは、歯科医院側が独自に提供している支払い方法です。院内分割払いと呼ばれることもあり、その医院によって支払いルールは異なります。一般的には、以下のようなルールで支払うことが多いです。

  • 分割回数を事前に決めて支払う(5回払いや16回払いなど)
  • 治療が終わるまでに分割払い
  • 一部前金を支払い、残りを分割して払っていく

分割払いのメリットは、現金一括払いと同様に金利がかからないことが多い点でしょう。それに加えて、分割手数料なども発生することは少ないです。後述するクレジットカードやデンタルローンなどの分割払いと違って、特別な審査も必要ありません。

ただし、そもそも院内分割払いを提供している歯科医院は多くありません。現金で支払う場合、ほとんどが一括払いのみの対応になっています。歯科医院によっては分割払いでも手数料などがかかってしまうこともありますので、利用する際には事前に内容を確認しておきましょう。

クレジットカード払い

矯正歯科によってはクレジットカードで支払いができます。クレジットカード決済は便利ですが、手数料や金利がかかってしまうことが多いです。手数料に関しては歯科の方が負担してくれることもあります。

カード会社によっては対応していない場合もありますので、カウンセリング時に聞いておくことをおすすめします。

デンタルローン

デンタルローンとは、歯科診療に発生する治療費を金融機関に建て替えてもらう支払方法です。クリニックへの支払いは金融機関がしてくれますので、返済は金融機関の方へする必要があります。分割支払いができるため、毎月の負担はそこまで大きくありません。最大で84回の分割も可能です。

ただし、デンタルローンには分割手数料などが上乗せされますので、最終的な金額は現金払いよりも、割高になってしまいます。あまり審査は難しくないと言われていますが、審査に落ちてしまうケースもありますので、予め理解しておきましょう。

支払いタイミングはいつ?

支払いタイミングは、歯列矯正の種類によって異なるケースが多く、クリニックによって異なることもあります。ご参考程度にはなりますが、一般的には「検査で矯正可能と診断され、矯正装置を発注・または装置取り付けの直前」に支払うことが多いです。

インビザラインを使用して歯列矯正を始めた場合の支払いタイミングを例に挙げて、見ていきましょう。

①初診カウンセリング
まずは、矯正歯科などでカウンセリングを受けます。カウンセリング代はクリニックによって料金が異なり、無料で行っているクリニックもあります。

②精密検査
カウンセリングでインビザラインの流れや治療費、リスクなどの説明を受け、問題がなければ精密検査に移ります。精密検査で矯正ができるかどうかを判断します。(約1ヶ月ほど)

③3Dのシミュレーションモデルを作成
精密検査で分かった情報などを入力し、3Dシミュレーションモデルを作成していきます。

④3Dシミュレーションを使って診断結果の提示
3Dシミュレーションモデルを使いながら現状の歯の状態や、インビザラインを使うことでどのように歯が動いていくかを一緒に確認していきます。それで問題なければインビザライン治療の契約を交わすことになります。

⑤インビザラインの治療料金の支払い
基本的には、ここでインビザラインの治療料金を支払うことになります。ここでは基本料金の支払いとなりますので、追加で矯正装置を作る場合は追加料金が後で請求される形になります。

⑥マウスピースの発注・製造
↓ (約1ヶ月後)
⑦治療開始
マウスピースは海外で製造することになりますので、治療料金を支払ってもすぐに始まるわけではありません。発注から製造、日本に届くまでに約1ヶ月ほどかかると思っておきましょう。

このように、インビザラインの場合は初診から約1ヶ月ほどで基本料金の支払いがあり、支払いから約1ヶ月後に治療が始まることが多いです。ワイヤー矯正の場合は海外に部品を発注することはないので、もっと早くに治療を開始できます。

歯列矯正で保険が適用されるケース

まず結論から言うと、美容目的の歯列矯正は保険を適用させることができません。しかし、以下の条件であれば、保険が適用される可能性があります。

疾患による歯並びの異常であると診断された場合

公益社団法人「日本矯正歯科学会」では、矯正に関する保険適用に関して以下のように発表しています。

矯正歯科治療は一般的には保険適用外ですが、下記の場合に限り保険診療の対象となります。

①「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
②前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。)に対する矯正歯科治療
③顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の矯正歯科治療
引用:https://www.jos.gr.jp/facility

厚生労働省が定める疾患は非常に多いので、(https://www.jos.gr.jp/facility)から確認してみましょう。

ほとんどの方は、顎変形症に該当するかしないかではないでしょうか。外科手術が必要となる疾患と診断された場合は、手術代金・矯正代金が3割負担となる…とイメージすると分かりやすいです。

医療費控除は使えます

3割負担で済む保険適用は条件がとても難しいですが、医療費控除であればもう少し条件が緩和されています。こちらの制度を使えるのであれば活用して、金銭的な負担を減らせられるようにしたいですね。

美容目的であれば基本的に医療費控除を受けることはできませんが、以下のようなケースでは医療費控除を使うことができます。

子供の場合

子供の歯列矯正は、大人の歯列矯正と比較して治療行為として認められるパターンが多いです。

  • 咀嚼がうまくできない
  • 咬み合わせが悪い
  • 発音がしっかりとできない

このように、子供の成長を阻害してしまう可能性がある場合は、歯列矯正を治療目的として行うことができます。つまり、医療費控除の対象にもなることが多いです。もちろん、美容目的で歯列矯正した場合は、子供であっても医療費控除の対象外になります。

大人の場合

大人の場合は、歯並びや咬み合わせの問題で日常生活に支障をきたす、または機能的に問題があると医師が判断した場合、医療費控除の対象になる可能性があります。医師から診断書がもらえるかどうかがポイントです。

医療費控除の対象になるもの

治療費以外にも、以下のようなものが医療費控除の対象になります。

  • 診断料
  • 検査費用(レントゲンなど)
  • 公共交通機関を使った交通費
  • 処方された薬代
  • 個人で購入した市販の薬代(鎮痛剤など)
  • 療養するためにお世話などを依頼して支払った費用(家族以外)

交通費は、自家用車のガソリン代や駐車料金などは対象外ですので注意しましょう。

どの矯正方法にするか迷っている方へ

歯列矯正は、実際に治療をし始めてから心が折れて止めてしまった…という口コミも多くあり、費用目安だけでなく事前にどれくらいのリスクがあるのか知ることも大切です。

以下のページではワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いや、おすすめの矯正ブランドも掲載しています。どちらの歯列矯正にするかまだ迷われている方は、一度ご覧になってみてください。

歯列矯正に関するよくある質問

最後に、歯列矯正に関するよくある質問をQ&Aという形で解説していきます。

Q.子供の矯正は早い方がいい?

もし子供の歯列矯正を考えているのであれば、できるだけ早い段階から始めることが望ましいとされています。それは、以下のような理由があるからです。

①子供が成長するのに利用できる
歯並びが悪くなる原因の一つに、「顎の成長不足」というものがあります。上顎であれば5歳~10歳、下顎であれば10歳~15歳にかけて成長していくとされています。しかし、成長がうまくいかずに顎が小さいままになっていることもあるのです。

そうなってしまうと、将来的に顔つきがおかしくなったり、咬み合わせが悪くなってしまう可能性があります。子供の頃から歯列矯正、顎の骨の矯正をすることで本来の成長を促すことができるのです。

②虫歯・歯周病の予防になる
歯列矯正をして歯並びが良くなると、歯並びが悪い時と比べて口内ケアが格段にやりやすくなります。歯の隙間に食べカスや汚れが溜まりにくく、歯磨きでも充分に落とし切ることができるのです。歯列矯正を行っていると頻繁に歯科医院に通うことになりますので、矯正中に虫歯や歯周病になってもすぐに発見できるのも嬉しいポイントでしょう。

③コンプレックスになる前に治療できる
成長していくと歯並びが悪かったり、咬み合わせが悪いことをコンプレックスと感じることがあります。とくに思春期になると、自分の見た目に大きな関心と負担を感じるようになります。本当に些細なことでも気になってしまうのです。

対面して人と話せなくなる、写真や動画を撮る際に笑えなくなる、食事に行けなくなるなどさまざまな面で心理的負担が大きくなってしまいます。そうならないためにも、早い時期から歯列矯正を行って心理的負担を減らしてあげるようにしましょう。

④悪習慣の改善につながる
歯並びは遺伝による要素が大きいとされていますが、日々の週間や口の使い方によっても引き起こす可能性があります。歯列矯正を行うことによって、以下のような悪習慣を改善することも可能です。

・口呼吸
・常に口が開いている(半開き)
・指しゃぶり
・強い歯ぎしり
・前歯に舌を押し付ける(出っ歯の原因になる)
・爪を噛んでしまう
・噛む力が強くなっている
など…

歯列矯正によってこういった悪習慣が少なくなると、口内炎などの口腔内トラブルも減りますし、出っ歯や咬み合わせの悪化などを防ぐことができます。

Q.どこからが出っ歯なのか?

出っ歯とは、一般的に「上の前歯が下の前歯より4mm~5mm以上前に出ている状態」のことを指します。ただし、以下のような状況でも出っ歯として認識されることが多いです。

・唇を閉じるのに前歯が邪魔している
・横から見てみると上顎が出ている
・しっかりと口を閉じると顎にシワが出てしまうなど

「大人になってから前歯が出始めた気がする」と感じる人もいますが、実際に大人になってから出っ歯になる人もいます。主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

・癖で前歯を舌で押し続けた
・歯ぎしりで前歯を押し続けた
・奥歯を抜歯した
・口腔内トラブルが原因など

奥歯を抜歯したり、口腔内トラブルによって奥歯を使って噛む力が弱まってしまうことで、無意識に前歯を酷使してしまうことがあります。これが出っ歯になってしまうのです。

Q.出っ歯の治療法は何が適しているの?

出っ歯は自力での治療はほぼ不可能なので、治療するには歯列矯正を行います。それぞれ特徴と費用を簡単にまとめました。

①ワイヤー矯正
出っ歯と、それに関連する歯をワイヤーを使って矯正していきます。表側と裏側を選択することができますが、出っ歯の場合は矯正力が強い表側が選択されることが多いです。骨に異常さえなければ、ほとんどの人で適用することができます。

出っ歯のみを治療する場合は、部分矯正で30万円くらいが相場となります。治療期間としては1年前後となっていますが、これに関しては個人差があります。自分で管理する必要はありませんが、出っ歯だと口内を傷付けやすいため注意が必要です。

②マウスピース矯正
マウスピース矯正でも出っ歯の治療をすることができます。ただし、極度な出っ歯だとマウスピース矯正ができないこともあります。マウスピースの種類によっては部分矯正も可能で、個人的におすすめなのはインビザラインです。

付け忘れなど自分で管理する必要がありますが、目立ちにくく取り外しができるため口内ケアはしやすいです。費用は部分矯正であればワイヤー矯正と同じで30万円から始めることができます。治療期間としては、1年~2年ほどが目安となっています。

③骨格矯正
上記の歯列矯正では対応できないほど、骨や骨格に異常がある場合は外科的手術を行う必要があります。骨格矯正の場合、保険が適用できなければ100万円異常かかってしまいますが、顎変形症と診断されれば保険を適用させることも可能です。

手術時間は数時間とそこまで長くはありませんが、手術後は入院する必要があります。その他にも術後2ヶ月前後は食事制限などのデメリットもありますが、出っ歯・咬み合わせの改善、骨格の正常化に対しては高い効果を期待することができます。

Q.歯科クリニック選びのコツは?

まず第一に、歯列矯正を専門としているクリニックに依頼することです。
虫歯治療などをメインにしているクリニックでも歯列矯正を行えることがありますが、実績はあまり多くなく、医療機器も充実していない所が多い印象です。

歯列矯正を専門に行っているクリニックは、口腔内トラブルの内容によっては対応できないこともありますが、歯列矯正の症例数は非常に豊富で安全性も高いです。在籍しているドクターも歯列矯正の経験が豊富で、治療中に違和感やトラブルがあっても迅速に対応してくれます。

取り扱っている矯正装置も豊富で、世界中で人気の「インビザライン」の取り扱いも多いです。最新技術を導入していることもあり、3Dシミュレーションモデルで治療後のイメージがしやすくなっています。このように、歯列矯正は専門クリニックに依頼した方が良いです。

推奨したいクリニックの探し方は「インビザライン矯正の費用目安や治療期間、歯科クリニックの選び方」にて詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

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