むくみ外来 むくみでお悩みの方はご相談ください

むくみ外来について

電話が混み合っている場合もありますが、通話可能ですのでお待ちいただければ幸いです。

むくみの原因

心不全

心不全は、体の臓器が必要とする血液を心臓が送り出せなくなった状態です。分かりやすく言うと、心臓が動きにくくなったために血液の循環が悪くなった状態のことをさします。血液が体中を回りにくくなると、水分が外に染み出してきます。特に、重力の関係で下の方にある足でその影響が大きく、心不全になると足がむくむ原因となります。

腎不全

腎臓の機能が悪くなると、血液の中からアルブミンという物質が失われます。アルブミンは血管の中に水分を保っておくために必要な物質で、これが少なくなると血管の外に水分が漏れ出てむくみが発生します。

肝不全

肝不全が進行すると、腎不全と同様に血液の中からアルブミンが失われます。実は、肝臓はアルブミンを作っている臓器で、肝臓の機能が悪くなるとアルブミンを作る能力が下がってしまうのです。そのため、むくみの原因になります。

栄養失調

アルブミンは実はたんぱく質の一種です。栄養失調により、アルブミンや原料となるたんぱく質の摂取が減ると、血液の中のアルブミンが少なくなります。このため、内臓が悪くなくてもむくみが発生するのです。

静脈瘤、静脈血栓症

重力の関係で、むくみは足のよく発生します。足の静脈が正常に機能していれば、血液は心臓にうまく返っていきますが、静脈瘤や静脈血栓症で血管が悪くなるとうまく返っていきません。そのため、足のむくみの原因になります。

リンパ浮腫

内臓も静脈もどこも悪くなくても、むくみは発生します。とくに、足に多く発生します。その原因は、筋力不足からくるリンパ浮腫です。もともと、足の血液やリンパは足の筋肉で心臓に戻っていきます。この筋肉の力が弱くなると、足のむくみが発生するのです。

むくみの検査

血液検査

腎不全や肝不全、アルブミンなどは血液検査をすることですぐにわかります。まずは検査してみましょう。

尿検査

腎不全になると、尿の中にアルブミンが出てきます。尿の検査をすることで、それらを発見することができます。

胸部レントゲン

胸部レントゲンを見ることで、心不全かどうかが分かります。心不全であった場合、より詳しく心エコー図検査などを行い、治療方法を決定します。

血管エコー

足のむくみの原因の中で最も怖いのは、下肢静脈血栓症です。この病気は、足の静脈に血栓という血の塊ができてしまう病気です。もし、血栓が肺に飛んでいった場合は命にかかわることもあります。血管エコー検査では、この血栓が足の静脈にできていないかなどを検査します。

むくみへの対処

利尿薬

血管の外に漏れ出てしまった余分な水分を、おしっこに出す薬です。尿がたくさん出るようになります。ただ、注意しなければならないのは、あまりにおしっこが出すぎて脱水になってしまうことです。むくみ具合を見てお薬の量を調整していきます。

その他の薬

むくみの原因が、心不全や腎不全、肝不全であった場合、それらの内臓を改善するためのお薬が必要です。原因それぞれに合ったお薬を調整します。

栄養補給

栄養失調のため血液の中のアルブミンが少ない状態の時は、まずは栄養補給です。お食事をとるのが難しい場合は、エンシュアのような栄養補助飲料が必要です。

弾性ストッキング

内臓が原因のむくみではなく、静脈瘤やリンパ浮腫のようなむくみの場合はお薬よりも、弾性ストッキングの方がいいです。医療用のしっかりした弾性ストッキングではなくても、スポーツ用品店に売っているような締め付けるタイプのハイソックスでも全く問題ありません。

運動療法

弾性ストッキング同様、足の筋力増強もとても効果的です。先述したように、足の血液やリンパは筋肉の力で心臓に戻るので、運動療法はとても効果がある方法です。

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