咳喘息 その咳、実は喘息かもしれません

咳喘息について

電話が混み合っている場合もありますが、通話可能ですのでお待ちいただければ幸いです。

咳喘息について

その咳、実は喘息かもしれません

咳をきたす疾患は、上気道炎(かぜ)、気管支炎、肺炎、逆流性食道炎などいろいろとあります。ただ、忘れてはいけないのが咳喘息です。上気道炎(かぜ)や気管支炎はどれだけ長く続いても1カ月程度で治ります。1-2か月それらが原因で咳が出続けるということはないのです。もしかしたら、その咳の原因は咳喘息かもしれません。

なぜ咳が出るのか

空気は口から入って、肺で酸素や二酸化炭素の交換を行います。口と肺の間には、気管支という細い空気の通り道があって、気管支には、気管平滑筋という筋肉がついています。アレルギーが原因で、この気管平滑筋が収縮すると気管支を刺激します。実はこれが、咳が出る原因なのです。刺激された気管支は「あれ、バイ菌がいるのかな?」と勘違いして、咳を出してバイ菌を追い払おうとしてしまうのです。

気管支喘息とはどう違うの?

咳喘息も気管支喘息も、原因は同じです。その原因とは、気管平滑筋が収縮することです。ただ、気管支喘息はその収縮の強さが違います。咳喘息で起こる収縮の何倍もの強さで収縮します。だから、ぜーぜーと息が苦しくなるという症状が出るのです。これは、あまりに強く気管平滑筋が収縮するので、空気の通り道の気管支がとても細くなってしまっているからです。

治療法

原因は、気管平滑筋がアレルギーで収縮してしまうことにあります。なので、そのアレルギーを抑えてあげれば治療できます。現在の医学で最も効果的なのは、喘息の薬を吸入することです。

ステロイドって怖くないの?

喘息の薬にはステロイドが入っています。口から内服するステロイドと違って、吸入するステロイドはそこまで副作用はありません。ただ、ステロイドには変わりないので、時機を見て減量、中止する必要があります。

咳喘息のうちに治療を開始しましょう

咳喘息も気管支喘息も原因は同じです。つまり、咳喘息は気管支喘息の軽症バージョンということもできます。早いうちに治療を開始すれば、短い期間でステロイドを中止することができます。
なぜか?それは、気管平滑筋の筋トレを早いうちから防ぐことができるからです。咳がずっと出るということは、気管平滑筋が常に収縮しているということです。気管平滑筋も筋肉です。何度も収縮すると筋トレをしているのと同じ状態になります。つまり、少しの刺激で咳が出るようになってしまうのです。

突然薬をやめないで

咳喘息の薬を始めると、嘘のように咳が止まることがよくあります。ただ、それに気をよくして薬をすぐにやめてしまうと、咳喘息が悪化することがあります。少なくとも3カ月程度は薬を続けて、徐々に減量または中止するようにしましょう。

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